吾輩は猫である。
名前はシロ。
また、主人の釣りの話で恐縮である。
たまには、母様のアルバイトの話とか、次女様の酔っ払いの話をしたいのだが、睨まれるので主人の釣りの話で勘弁して頂きたい。
主人の釣りだが、12月の初旬から計画していた12月中の船のヒラメ釣りにやっと行けたという。
釣果は以下の通りだという。
36〜57cmのヒラメ3枚。
ソウハチカレイ1枚。
ホッケ1尾。
鯖1尾。
で、主人は貧果だと嘆いている。
シロが思うに、家族で食べる分には十分だと思うのに、何故、貧果だと思うのか主人に問うてみた。
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主人曰く、
北海道、石狩湾の12月中旬の船のヒラメ釣りは、型、数ともかなり良いのが一般的である。
ただ、冬の気象条件から、石狩湾沿岸の釣船は、12月、殆ど出港出来ないのが現実である。
そして、主人の感覚ではあるが、12月下旬のある日、急にヒラメが釣れなくなり、シーズン終了になることが多いという。
こんな石狩の船のヒラメ釣りに、12月下旬の今日、やっと船に乗れたと言う。
12月29日の今日の釣果は、船中20枚位で、12月25日の船中100枚位から急降下した。
正しく、急に釣れなくなった日に感じたという。
単に大潮で、潮具合が悪いだけだったのかも知れないが、主人は、昨年と同様にまたハズレ日を引いてしまった様だと愚痴っている次第なのである。
シロが、なぜ沢山のヒラメを釣りたかったのかと聞けば、腹一杯寒平目の昆布締めと漬けが食べたかったためらしい。
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そんな、シロにとって、どうでも良いことを、シロは聞かされていたのか·······、
寝て聞くふりをするシロは、結構大変なのである。
byシロ