吾輩は猫である。
名前はシロ。
主人が、アブラコ(アイナメ)が欲しくて、数年ぶりに時化後の凪ぎた鷲別の磯に行って来たという。
昔、鷲別で大きなアブラコ釣ったので、柳の下の2尾目のドジョウを求めての釣行だという。
2014年に鷲別で釣った40cm overのアブラコがこれである。
ただし、今回の結果は、坊主である(T_T)。
鷲別の磯は10月末から12月にかけて、タイミングさえ合えば、40cmオーバーのアブラコが釣れることから好きな釣り場だという。
但し、凄まじいゴロタ場で、根掛かり対策をしっかりしないと釣りにならない釣場だともいう。
このため、入釣者が少ないのも、この釣場の特長である。
夜明け直前に到着したものの、凄まじいゴロタ場なので、事故を起こしてはつまらないので、少し明るくなった午前6時くらいから入釣したという。
駐車スペースに車は無く、今日は釣れると勝手に思い込むも、現地に入れば、3人も釣人がいるではないか😨。
夜明け前から、近くに車がないのに、なんで3人も釣人がいるんだろうと不思議に感じたという。
主人が入釣してからは、隣の釣人が40cm overのアブラコを1尾釣られていたが、他は皆無であったという。
それどころか、主人の方は、鳥が糸に絡みつき、竿とリールが水没する災難に見舞われるだけで、当たり1つなく、午前9時過ぎには諦めたという。
岩場を出て、駐車スペースに出ると、先程アブラコを上げていた人が居たので、
「良いアブラコが釣れましたね。」
と声をかけたら、今日は釣り倶楽部の大会で、釣りバスで来て、真夜中に入釣し、午前10時の集合に間に合うように、午前9時まで釣りをしていたと言う。
釣果は、コマセネット仕掛けで寄せて40cmと45cmのアブラコと30cm台のシマゾイだという。
他の2人も大会出席者で、それぞれが40cm overのアブラコを1尾づつとガヤを何尾かキープしたという。
·····
どうやら、先に釣られてしまったようである。
こうなると新しいアブラコが入って来るまで釣りにならないのが普通である。
目安としては、次の時化後くらいまでは魚が寄って来ないだろう。
しかし、この根掛かりが激しい釣場で、コマセネットを使うとは······、
根掛かり対策をしてても、主人なら自信がないという。
釣り倶楽部の方々は、流石である。
なお、釣り倶楽部の方々に言わせると、今年のアブラコの寄りは、夏の暑さのせいか、かなり悪いという。
地球温暖化は、どうやらアブラコにも影響を与えているらしい。
仕方ないから、室蘭の温泉、ゆららで、お湯に浸かりなら、どうしようか考えたという。
今回の釣行は、アブラコ狙いで間違いでは、なかった。
ただ、釣り倶楽部の大会が鷲別近辺で行われ、おそらく近隣の登別の磯やイタンキの磯など、この近くの磯の魚は既に抜かれていると想像したという。
このため、今回は、アブラコの岸寄りが遅れていることも含め、条件が悪いと判断し、諦めることにしたという。
帰りに、遅れているとは言え、万が一でも釣れればと思い、夕方、室蘭港の白鳥大橋の下で竿を出すものの、残念なことに、当たり1つなかったという。
本来、12月初旬の室蘭の磯はかなりの確率で釣れるものの、こんなこともあるんだなと、ちょっと残念な主人である。
シロ曰く、
クヨクヨするな。
北海道釣り倶楽部の方々と見立てが同じだったことに満足せぇ。
シロの言葉が慰めにならない主人のようである。
byシロ