吾輩は猫である。

名前はシロ。


主人は、早春の3魚種を釣りたいと言っている。


3魚種とは、主人が勝手にホッケ、クロガシラカレイなどのカレイ、そしてニシンのことを言ってるらしい。


今年は、ホッケとクロガシラカレイを釣っているので、後はニシンを釣ったら、サクラマスを狙いに行きたいらしい。


もともと 主人はニシン釣りが嫌いであった。


何故なら、道具立てが大がかりだからだと言う。


ただ、引き味は良いし、食味も良いことから、道具を揃えて釣り始めたらしい。


そうは言っても、ニシンは神出鬼没ゆえ、なかなか出会えないと言う。


今日は留萌まで遠征し、せめてニシンを1尾でもと思いチャレンジしたという。


主力の9m竿を使って、なんとしても1尾ゲットしたかったという。


ただ、9mもあれば、風に弱く、今日は全く役に立たなかったという。


こんな天気であったという。



初めて1時間も経たない内に、いきなり吹雪と強風に見舞われ、退散せざるを得なかったという。

当然ニシンの顔は見れなかったという。

どうやら、釣り新聞だけをみて、天気をみないで出かけた結果らしい。

馬鹿な主人である。

反省至極の主人であった。

今日のシロは、主人の愚痴を聞くだけでは済まなかった。

さらに、次女様から、こんなこともされてしまった。


シロは、家族の癒やしである。

「シロは、頑張っている。もっと、美味しいご飯を寄こせ。」

ちょっとニシンを期待していた心の叫びを上げるシロである。

byシロ