吾輩は猫である。

名前はシロ。

 

今日は、遠くに住む主人の息子殿が帰ってくる日だという。

ただそれだけであって、他は特に何もないらしい。

 

主人は釣りに行きたいが、どうも疲れが溜まったみたいなのと海象データから「うねりが強い」と言って、家でゆっくり寝ていることにしたらしい。

 

このため、主人は「暇だ」と喚いている。

シロにとっては何も変わらない一日なのだが、まあ、身体が弱い主人には、その方が良いだろう。

 

ただ、シロにとっては困ることが一つある。

 

主人が絶えず絡んでくることである。

 

せめて、「ちゅーる」くらい持参しろ。

シロの謙虚な意見である。

 

byシロ