【Think clearly】#3 大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう | 椿ナオミのハチドリのひとしずく

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中田敦彦YouTube大学で紹介された「Think clearly

 

この本では人生をよりよく生きるための「52の思考法」が紹介されています。

 

自分へのインプットを兼ねて毎日1項ずつ紹介していきたいと思います。

 

 

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#3 大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう

 

あなたが「秘書」をひとり採用するとしたら?

あなたはどんな風に「採用・不採用」を決めるだろうか?

印象のよかった最初の応募者を採用したらどうだろうか? だがそうすると、一番優秀な応募者を雇いそこねる恐れがある。彼女と同じくらい優秀な、あるいはもっと優秀な女性は、応募者の中にはまだたくさんいるかもしれない。

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数学者のあいだで「秘書問題」として知られる命題である。驚くべきことに、この秘書問題の適切な解決は、たったひとつしかない。

 

 

短期間にできるだけたくさんの選択肢を試す

私たちの人生と数学の秘書問題には、どんな関係があるのだろう? 秘書問題は、私たちに「目安」を与えてくれる。

重要なことを決めるときに、「どのぐらいいろいろなことを試してみてから、最終決定を下すべきか」その指針を示してくれるのだ。

「秘書問題」を試して、自分が出した答えを適切な解法と比べてみると、たいていの人は、採用する応募者を決める自分のタイミングが「早すぎる」のに気づくはずだ。それでは最適な選択ができる確率は低くなる。

数多(あまた)のスポーツや作家の中からお気に入りを見つけ出したり、人生のパートナーや住む場所や楽器や夏休みを過ごす場所を選び出したり、自分に最適なキャリアや職業や専門分野を決めたりするときには、まず短期間にたくさんの選択肢を試してみたほうがいい。

興味があるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してみてから、最終的な判断を下すのだ。そんな選択肢があるか、全体像をつかむ前にひとつを選びとってしまうのでは、早計すぎる。

 

 

私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由

ところで、私たちはなぜ、「早い段階」で決断を下してしまいがちなのだろう? この忍耐力のなさはどこからくるのだろう?

それは、いろいろなサンプルを試すには「労力」がいるからだ。

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いろいろなことを試そうと思えば、手間がかかる。その手間を省きたいのだ。

おまけに新しいことに挑戦するのは面倒だ。若いときに少しでもかかわったことのある分野に、そのままとどまっていたほうがラクでいい。もちろん、それでも無難にキャリアを積み重ねることはできるだろう。

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早計に決断してしまいがちな理由は、もうひとつある。決断を保留にしたままいろいろなことを試すより、ひとつのテーマを終えてから次のテーマに取りかかったほうが、頭の中の整理ができて心地がいいからだ。

あまり重要でない決断をするときはそれでもいいが、その方法では最適な選択が難しくなるので、重要な決断の際にはあまりいい結果にはつながらない。

 

 

サンプル数が少ないと、最適なものを見つけ出せない

世界は私たちが思っているよりもずっと広く、ずっと多彩で、いろいろなものを含んでいる。若いうちは、できるだけたくさんのサンプルを試すようにしよう。

大人になってからの最初に数年間で重要なのは、お金を稼ぐことでもキャリアを積むことでもない。「人生の全体図を把握すること」だ。

常にオープンな姿勢を崩さず、偶然が与えてくれたものはすべて試すようにしよう。本もたくさん読んだほうがいい。小説を読めば擬似体験できる。ものごととの向き合い方を変えるのは、年をとってからでいい。

そうして年をとったら、かかわることをぐっと絞り込もう。その頃のあなたはもう、自分の好みをしっかりと把握できているはずだから。

 

 

 

**本文より抜粋して紹介**

 

 

 

〜はじめに〜

 

 

 

【Think clearly】#1 考えるより、行動しよう

 

【Think clearly】#2 なんでも柔軟に修正しよう

 

 

 

 

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