記憶の中の彼女は、いつでも背筋を真っ直ぐ伸ばして、

手を合わせ、何かに向かって祈っていた。

 

それは神を象った何かに向けてだったり、

そこら辺の石だったり、

海だったり、山だったり、

時には虚空だったり。

 

祈りが終わると彼女は、

 

「あなたも祈ればいいのに」

 

と言ってきた。

 

「別にいいよ。そういうのわからないし。」

 

そう答えると、

 

「わからなくてもいいんだよ。大事なのは気持ちだから。」

 

と返してくれた。

 

 

祈りってなんだろう?とずっと思っていた。

 

何のために祈るのか?

誰のために祈るのか?

そうするとどうなるのか?

 

 

ずっとずっと考えていたけど、

ずっとずっとわからなかった。

 

☆☆☆☆☆

 

2021年5月のハワイ島で、

優花さんは日本からの祈りを受け止めるため、

海に向かって祈っていた。

 

その後ろ姿を見ていたら、

ぼんやりと上に書いたような想像のような、

記憶のような、妄想のような、

映画のような、ストーリーが浮かんできた。

 

 

3時間以上祈りを受け止め続ける優花さんの姿を見て、

不意に、「これが祈りか!」と思った。

言葉では説明できないけど、

確かにあの時、これが祈りか、ということはわかった。

わかったら、自然に、涙が溢れてきた。

 

これが祈りか!

これが祈りか!

 

ずっとその言葉が頭に浮かんでいた。

遠い遠い昔の、

私であって、私でない私が、

どうやら納得してくれたらしい。

 

 

それが私がハワイで体験した、

ちいさいまつりの物語。

 

 

 

しかーし!

ここで終わらないのがまつりクオリティ!

ここにきて、

ドドン!と降りかかった負の遺産笑い泣き

 

今日の夜、ライブ配信で語るから、

まつりプレイヤーの皆さん、

グループにカムバックですよ!