第142回 吠えろM1014! 忌まわしき記憶とともに! | イナギFIVE-0 エアガンライフ

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エアガンなどテッポウ遊びの雑感。サバゲ、時々行ってます。



ガチャッ……


 早朝のフィールドに、ポンプ式ショットガンのコッキング音が響く。


 吠えろ、ダブルイーグルM1014! 費やした時間の忌まわしき記憶とともに!


バコッ!


 シアーが開放され、ピストンが落ちシリンダーの底を打つ。


バコッ! ガチャッ

バコッ! ガチャッ

バコッ! 


 樹脂製で部品点数も少なく、プラ感バリバリの薄っぺらいボディが衝撃で震える。この手応え、ワイルド感、これぞガンシューティングだ。電動M4との決定的な違いがここにある。だからエアコキショットガンに惹かれるのか。


 圧縮されたエアに弾かれ、押し出され、3発の0.25バイオBB弾が発射される。もちろん、G&G製のファクトリーロードだ。


 3発は一糸乱れず、何の抵抗もないような真っ直ぐで、スムーズで、どこまでも伸びていくような美しい軌道を描いて飛んでいく。


 実際は、30mを過ぎたあたりからドロップし始めるのだが、その落ち方もスーと降下していくようで、そう、まるで線香花火の最後の火球が静かに落ちていくような、そんな穏やかさがある。


 マルイM3ボディの時よりは、やはり何故か伸びが少々スポイルされているが、それでも気持ち良く伸びていく水平弾道だ。これが宮川ゴムの力だというのか……。マルイM3時を100としたら、97点をつけたい。電動M4(ちょっと物足りないやつ)の弾道に匹敵するかそれ以上だ。


 ……やった……やり遂げた……。


 なぜかわからないが、何となく始めてしまったM1014の能力向上事業、ついに完成を見た。


 だから何だ、ゲームで使うのか? 頻繁に撃って遊ぶのか? これにどんだけ時間を掛けたんだ?


 そんなヤボなことをいうな。この振り返った時のバカさ加減、それが趣味というものだ。いっときであれ、何かに全力で向き合い、真剣になれたんだ、その過程を、その時間をむしろ評価すればいいではないか。得をしたいならバイトかFXでもやっていればいい。そんな退屈なことこそ自分の時間のムダだ。


考えるな、行動しろ!


……なんてね。