第79回 サイクロンバレル | イナギFIVE-0 エアガンライフ

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 タニオコバのツイストバレル(写真)のことを思い出した。

 ライフリング?が入ったバレルとしては、最初はMGCのM645あたりでサイクロンバレルとして採用されたと思う。ただ645はノンホップなので、射程も短く、効果はまったくわからなかった。サイクロンバレルとツイストバレル、同じものという解釈でいいのかな?

 前回書いたが、小学生のころ、SSオートマグ遊びの一環として、ツヅミ弾にライフリングを彫ってスラグ弾にしたことがあった。集弾性向上を狙ってだが、まあ遊びだね。

 彫ったってダメなことは薄々わかっていた。本物のライフリングは凹じゃなくて凸なんだから。確かに効果はなかった。

 ただ今にして思えば、弾とバレル内壁の間を流れる空気に回転が生じ、それにつられて弾も回転するかもしれない。あるいは、弾は回転しなくても、ジャイロ効果で直進性が高まった空気が弾をカバーすることで集弾性がアップするのかもしれない……。いや、それはないな(笑)。

 しかし、それを狙ったのがMGCのサイクロンバレルと聞いた。実銃はライフリングで弾をコマのように回転させる。一方サイクロンバレルは、弾とバレルの間の隙間を流れる空気を回転させることで、回転する空気で弾を包み、弾道を真っ直ぐに導いて集弾性を上げる、決して弾自体を回転させるライフリングではない、と記憶していた。当時は、へぇ〜、と思ったが違ったのかなぁ?

 今回改めてタニオコバのHPを見ると、ツイストバレルの説明が以下のようにされていたのだ。

チャンバーのHOP効果で銃身内のライフリンググルーブに接触して生じる《マグナス効果》によって球体のジャイロスピンによる流体減少効果が起きて、BB弾の集弾性が驚異的に向上するのが、この新発想の(KOBA・HOPツイストバレル)です。

 ホップが掛かった弾がライフリングに接してマグナス効果? いやいや、おかしくないか? 弾にジャイロスピンが掛かる? ホンマでっか?

 しかし、実際、コバさんブランドでツイストバレルとして発売されたものをマルイのガスブロ92Fに入れたところ、15mくらいでのグルーピングが、手の平大から拳大くらいに向上した。感激してコバさんにメールしたら、ちゃんと返事が返ってきた(笑)。

 その後、マルイのソーコムにも入れたが、こちらは効果はあまりわからなかった。また、20mを越えるような射程が長い場合は、終末で弾道が少し流れるような印象があった。それはつまり、弾にジャイロ回転が掛かっている証になるのかな?

 コバさんのHPには以下のような説明があった。

KOBA・HOPツイストバレルはこんな原理ですから、HOPが強すぎると「BB弾は右上に流れて乱れます」。そしてHOPが弱いとジャイロ効果が活かず「BB弾が下に落ちてしまいます」。つまり、HOPツイストバレルはHOPとジャイロの相乗効果が命ですから、「ジャスト・HOP」で「ベスト・アキュラシー集弾!!」が得られるのです。

 結局、そのわずかな流れが気になってソーコムはノーマルに戻した。ノーマルに戻しても集弾性が低下したとは感じなかった。

 それ以降は、それほどの効果が出るわけはないよな、と思い、すっかり忘れていた。また、私の場合は、サバゲメインの使用を想定しており、35m水平弾道、30mでコンスタントにヘッドショットできる程度の精度で十分なのだ。実際、30mを超えると、一定レベルに達していれば、バレルの精度がうんぬんというものでもなかろうと思う。ものすごく優れたバレルがあったとしても、風が吹けばその精度は一瞬で無となってしまう。言ってしまえば、マルイのバレルで十分なのだ。

 しかし、こうして思い出してみると、なんだか気になる。説明書きはウソくさいが、改めて電動ガンで試してみたいかも。

 結局のところ、ライフリングは男のロマンなのだ(笑)。