名前は、親からもらう最初のプレゼント | ハチの○○な話

名前は、親からもらう最初のプレゼント

最近、考える。
「桃太郎さんの時代に生まれていなくて、よかった。」っと。

というのも、母にこんな事を言われた事があります。
「あんたは、家の裏山で拾ったんだよ。」

とりあえず私の家の裏は『道路』だという事実を皆様にはお伝えしておきますね。

もちろん『裏山』なるものは存在しておりませんので、「山ないじゃん。」っと。「バカじゃん。」っと。
子供ながら強く思った次第でございます。

それがですね、「バカじゃん。」という心の声が通じたのか、ある日から突然「あんたは、汚水処理場で拾ったんだよ。」っと、言い出したんです。

私はもちろん「なんで汚水処理場にいるの?」っと。「本当のお母さんはなんで汚水処理場でオレを生んじゃったの?」っと。「バカじゃん。」っと。
今度は更に強く強く思いましたが、未だにその時の想いは母には届いておりません。


それで最近、考えるんです。

「桃太郎さんの時代に生まれていなくて、よかった。」っと。

もし、あの時代に生まれていたらどうだった事でしょう。
きっと私は今頃、肥溜めから生まれた『肥溜め太郎』なんて呼ばれていたに違いない。
そうなるとブログのタイトルも『肥溜め太郎の○○な話』になりますよね。
という事は、必然的にもう『○○』に入る言葉なんて決まってしまう訳です。

『肥溜め太郎の「汚い」話』

もうね、これ以外考えつかない。
正直、これ以上考えたくない。

更に「オレ、鬼退治に行く!」なんて言い始めた日には、それはもう大変な事になりますよ。

おばさんA「2丁目のあけみさんちの子、鬼退治に行くらしいわよ。」
おばさんB「あらやだ。あの子って肥溜め太郎ちゃんでしょぉ?あの子、肥溜めで生まれたって噂じゃないの。鬼も大変じゃない。うかうか五反田で遊んでいられないわよね。おほほほほ。」

なんて近所の笑い者になってた事でしょう。


イヌだって、サルだって、キジだって、きっときびだんごを食べてくれないんだろうな。
だって、食欲なくなるもん。
『肥溜め犬』とかあだ名をつけられて学校でいじめられるもん。
イヌってそもそも鼻いいしね。

もうね、オレとしては鬼を退治したって誰も救われないんじゃないかって気持ちになるよね。
助けられた人だって困りますよ。そりゃ。こうなるともう、ありがた迷惑の代表みたいな話だからね。

だから最近、考えるんです。
『将来、子供が生まれたらちゃんと名前考えようって』


ハチ