脳ある言葉は、アレを隠す | ハチの○○な話

脳ある言葉は、アレを隠す

最近、いろんなコンパ・・・じゃなかった。間違えちゃった。
いろんなコンペに写真や文章を応募しているのですが、そんな事をしていたら、まさに私の夢を叶える為の最高の手段を見付けました。

それは・・・


『エッセイスト!!』


カタカナの言葉ってなんだか難しく聞こえるのは私だけでしょうか?

英語やカタカナの言葉がちょっとアレな人にもわかりやすい様に言うと『エッセイスト』とは、エッセイを書く人のことです。

そして、エッセイとは、自分の感じた事を自由に表現した文章の事です。

私はカタカナが苦手なのですが、まさか自分でもカタカナの職業に興味を持つとは思いませんでした。

言葉というのは本当におもしろいものです。


私の場合は「エッセイ」という言葉だけなら一人でもなんとか対処できるのですが、それが『エッセイスト』という言葉になった途端に心拍数が微妙に上がって自分から距離をおきたくなってしまうんです。

例えるなら、常日頃から「彼女が欲しい!」と言っている中2の男子に、見た目が大人しそうな女の子の友達を紹介すると言うと緊張しないで話せたり、更に調子がいい日だと流行のお笑い芸人さんのネタをパクったりしながら話せるのに、それが見た目が派手な女の子、つまり「ギャル」を紹介した途端に口数が少なくなってしまう思春期の男子特有のアレです。

相手が読者モデル「ギャル」じゃない事だけが救いです。

もし雑誌に載っているような「ギャル」だったら大変なことになりますね。
中2の男子にとっては敷居が高すぎます。

もうね、ギャグなんて言えたもんじゃない。

もしギャグを言って、万が一滑ったりなんかしたら、きっとハリセンで叩かれるに決まってる・・・

って、そんな事ないか。そうか。


そんな小心者の私ですが、今回はアソコから勇気を出して『エッセイスト』について自分なりに調べてみました。

なんとエッセイは、日々のあんな事やこんな事を自分勝手に書けるだけに留まらず、写真なんかも載せた『フォトエッセイ』なんてちょっとお洒落な感じの事もできるんです。




例えばこんな感じ。

$ハチのLife-Is-Art
冷やし前歯・・・始めました。

かなりお洒落でしょ?

いや。前歯の話とか、そういう事じゃなくて・・・


つまりエッセイは、いろんな事ができるのです。

写真を撮ることが大好きで、文章を書く事が大好きな私が、未来を生きる子供達に『好きなこと』の大切さを伝えるのに、まさにエッセイは理想の手段だったのです。


エッセイというこんなに魅力的な物があるのに、『エッセイスト』という言葉の響きがちょっとこわいっていう理由だけで、夢を諦めることはできない・・・

いや!!諦められない!!

・・・そう思った。


そして、悩みに悩んだ末、私はある重大な事に気が付きました。

私は・・・いや!!私達は!!『言葉の魔法』に踊らされていただけだったのです。

カタカナの持つ圧倒的な存在感に自ら背を向けていただけだったのです・・・

オレは、もう逃げない。

・・・そう思った。


こうなったら仕方がない。

普段なら見逃すが、オレには必ず叶えなくちゃいけない夢がある。

子供達の前に立って見せなくちゃいけない事がある。


オレは・・・

「ギャル」のスカートの丈を膝下10センチ・・・いや、膝下30センチまで下げてみせる。

そしてインターネットを始めてから5分・・・


私は、『エッセイスト』という言葉から、その圧倒的な存在感を奪う為に『エッセイスト』という言葉を徹底的に調べ上げ、そしてついに・・・「カタカナだからなんかこわい」という『エッセイスト』の持つ存在感の秘密に気付いたのです。


『エッセイスト』からカタカナを奪う・・・

それは『エッセイスト』という言葉にとって、侍がちょんまげを切られるのと同じようなものだ。

って、そんな事ないか。そうか。


そしてオレは・・・『エッセイスト』を丸裸にした。

ついにあの存在感を、ついにあのカタカナを、オレは奪ったのだ。

もう何回『エッセイスト』と書いただろうか。

もう「ギャル」をこわがることはないんだ。

・・・そう思った。






・・・・・そう思った。





ではそろそろみなさんに、丸裸になった『エッセイスト』という言葉の本当の姿を見てもらおうと思います。


オレがなりたい職業であり、オレの夢を叶える為の最高の手段。


『エッセイスト』のもう一つの呼び名・・・

それは・・・



『随筆家』


あれ・・・おかしいな。

なんだか存在感が増してる様に感じるんですけど。

以前にも増してすごく敷居が高くなった様に感じるんですけど。


今まで『エッセイスト』という言葉の響きをこわがってきましたが、まさか『エッセイスト』のもう一つの呼び名が『随筆家』だったなんて・・・

結局、「ギャル」のスカート丈を膝下までもってくることはできなかった。


それどころかあの「ギャル」は・・・読者モデルだったのか。そうか。




『能ある言葉は、アレを隠す』
ハチ