気がつけば6月ももう半ばを過ぎましたね。

ブログを書こうと思いつつも夕食後に寝落ちしたりでなかなかできていませんでした。



その中でも最近の1週間ほどは大変でした…。



※この先書くことは全く楽しいことではないので、心が弱っている方は読まないことを推奨いたします。

そういう方はそっと閉じるボタンを押してください。
































































では。



7日の金曜日。



この日は仕事の後に用事があったので彼とは別の車で出勤し、帰りにWarkworthのパックンセーブでこれらを買って帰りました。







Shapesはベジマイトの味はそれほど強くなく、普通に食べられました。(まだ何枚かしか食べてませんが)



Lotte Pieの方はチョコパイみたいなのかと思っていたのですが、食べてみたらエンゼルパイみたいでした。

挟んであるのがマシュマロっぽい。

私はエンゼルパイよりもチョコパイが好きなのでリピはしないかな。



で、翌日に仕事(ここ何ヶ月かは月〜土でフル勤務してます)に備えて就寝。



8日の土曜日、いつも通り職場に行き仕事をしていたら息子くんから「◯◯(彼の家族みんなが知っている人)に電話するように父さんに伝えて」との連絡が。

彼のところへ行くと通話中のようだったのでメモを残して自分の持ち場へ戻りました。



少ししてから彼が「長兄に何かあったらしい。すぐに帰るよ」と。

若手エンジニアくんも少しの時間だけど出社していたので後を頼んで職場を後に。



車の中で彼はスマホとワイヤレスイヤホンを繋いでいて、それで時折誰かと話しながら帰宅。

その途中で長兄が亡くなったらしいとポツリと彼は話しました。



彼の両親のところにみんなが集まりつつあるといことでそちらに向かいました。



到着すると既に訃報を聞いていた彼の両親や次兄がすぐに目に入りました。彼らの落胆はすぐに窺えました。

また、そこには他にもそう遠くないところに住んでいる親戚が集まっていました。



金曜日の夜遅くから土曜日の早朝にかけての間に長兄は自らの手でその人生の幕を閉じたのだそうです。



集まっていたみんなの共通の気持ちは『WHY?』



この先、ボートを水からあげる計画や害獣退治のことなどを話していたそうなので、誰にも心当たりがない。

その週の平日に長兄とそのパートナーさんが住むところに泥棒が入ったようで長兄の商売道具が盗られたり、車のタイヤを切り裂かれたりしていたそうなのですが、それが引き金になったとは思えないとみんなが口を揃えて言いました。



警察と連絡をとってくれている人はこの日には来られないということがわかったぐらいでもう夕方に。

そこで次兄と息子くんを彼の両親のところに残して他のみんなは一旦帰ることに。



この日の夕食は冷蔵庫にあるもので済ませました。

彼の落胆具合も相当なもので、ただそばにいるだけが精一杯でした。



9日の日曜日、再び彼の両親のところに向かいました。

するとそこには前日に警察と連絡を取ってくれていた人がいて、彼が知り得たことを話しているところでした。



訪れる人も前日と同じ人たちの他にも少しの時間しかいられないけれど…と立ち寄ってくれる人がいてくれたりで久しぶりに顔を見る人もいました。



この日もいろいろと話をしていたらあっという間に夕方に。

この日は次兄だけが残り、他のみんなは帰路につきました。



この2日間の間で長兄と大学時代からの親友だという人と連絡を取るために彼は手を尽くし、なんとか連絡先を入手して長兄のことを伝えていました。



10日の月曜日、この日はとりあえずやり残したことがあるからと職場に行き、できる限りのことをして帰路に。(結局は1日仕事でしたが)



夜に『翌日に長兄の最後の場所となったところでメモリアルをするから来られるのならば』という連絡があり、ボスに連絡をして翌日はお休みすることに。

そして、長兄の親友もこちらに向かうということで連絡が来ました。



そして、仕事から帰ってきたらオーストラリアに住む彼の友人家族からこれが届いていました。





11日の火曜日、長兄の親友が私たちの家に来てくれて、出発まで話をしてました。



その場所へはその親友さんの車で移動しました。

到着すると彼の両親をはじめ、長兄のパートナーさんや近い親戚の面々が揃っていました。



メモリアルは静かに執り行われ、みんなも静かにそれぞれの想いを長兄に寄せていました。



その後は家に戻り、親友さんと少し話をし、親友さんは彼の両親のところへ。

その間に私たちは夕食の食材を買いにスーパーへ。

せっかくなので親友さんも一緒に夕食をとることに。



その親友さんはとても楽しい人で、こういう落ち込むしかない空気を少しでも明るくしようといろんな話をしてくれました。



親友さんはその晩はホテルに泊まり、翌日に一旦自宅へ帰ると。



12日の水曜日から15日の金曜日までは人数がギリギリの職場なのでひとまず出勤してできることをして過ごしました。



その中で、火葬前に棺に何か入れることはできるか息子くんに聞いたら『できるよ』とのことだったので、金曜日の仕事から帰ってきてから、私は折り鶴(普通のコピー用紙しかないので出来上がりは綺麗ではなかったけど…)を、彼は長兄との思い出のルアーを持って棺が置かれているところへ向かい、最後の対面をしてきました。



16日の土曜日、この日は長兄の葬儀。

場所は過去にも行ったことのあるコミュニティセンター。

彼から『運転をお願いしたい』と言われたので、頑張って運転しました。

出発が彼の気持ちが落ち着いてから…としたため、到着するとものすごい数の車が会場だけでなくその周辺にもビッシリと駐車されていて、私たちはちょっと離れたところに車を停めました。



会場に入ると、多くの人の熱気で外の寒さが吹っ飛ぶようでした。

私たちは家族用としてリザーブされていた席につき、葬儀の開始を待ちました。

これも少しずつスタンダードになってきているのか、葬儀の様子をライブストリームしてました。

まぁ、どうしても会場に足を運ぶことができない人もいるでしょうから、リモートででも参加できるのはありがたいでしょうね。



式次第は開始のスピーチ、何人かのスピーチ、写真のスライドショー(最後に動画で長兄が羊の毛刈りをしているところも流れました。長兄は羊の毛刈りも仕事としてやってました。)、締めのスピーチとありました。

日本のお葬式だと弔辞は涙を誘うようなものって感じですが、こちらのスピーチはどちらかというとウィットに富んでいて、来場者が笑顔になる瞬間もあるようなものでした。



締めのスピーチ後、家族や親友などが棺を担ぎ、車まで運びました。

車に運ばれてからも来てくれた人たちが各々棺に向かって最後のお別れを。

その間、彼は多くの人から声をかけられていて、私は次に会っても顔と名前が一致しない自信があります…。



棺が火葬場へ向かった後もまだまだ来てくれた人たちとの会話は止まらない。

会社の同僚や彼の友達も来てくれていて、本当にひっきりなしに誰かと話をする時間でした。

(その中で、木曜日に話をしていたという人がいて、その人からは「自分はその時に何を気づいてあげられなかった…」と悔しそうに話していました。)

なので、ケータリングを口にする時間もなくあっという間に夕方に。


その後、近くのRSA(The Royal New Zealand Returned and Services Associationの略)に移動し、改めてみんなで話をしてました。

でもまあみんなお話が大好きで、と〜っても賑やかで隣の人が話してることが聞きづらいほどでしたよ。



少し滞在した後、RSAを後にして帰宅。

この日、親友さんは奥さん、娘さんと一緒に来ていたので、狭いながらも我が家に来てもらってゆっくりと過ごしました。

ちょうどテレビでラグビーリーグの試合(唯一のニュージーランドのチームであるWarriorsの試合)がテレビで放送されていたので、それを流しつつ。



みなさんとても気さくで、「今度はあなたたちが私たちのところに来てね。夏がいいわよ。天然温泉水のプールがあるからそこにもいきましょう」と言ってくれました。

仕事の具合がどうなるかわからないけれど、週末にでも行けるといいな、と思います。



16日の日曜日を経て、今日は仕事のお休みをいただき、ゆっくり過ごしました。

今日は彼の両親のところに顔を出し、少し話をしてきました。



これからの人生、長兄を知る人たちの誰の心も一生払いのけることのできない謎を抱えていくけれど、そう簡単にいつも通りに…なんてなれないですから、きっと長い時間をかけて向き合っていくことになるんだろうなと思います。



テレビのニュースなどで見聞きするけれど、こうして身近で『自らの手で人生を閉じる』ということが起きるとどれだけの闇が心を蝕むのかをまざまざと見せつけられました。



万が一、長兄と同じ道を辿ろうとする人がこの記事を見ているとしたら、どうか思いとどまってほしいです。

きっと苦しくて光の見えない闇の中にいるような気持ちなのだと思います。

でも、周りの人たちはあなたの力になりたいのです。

幸せを分かち合うのと同じようにあなたの苦しみも一緒になって乗り越えたいのです。

すぐに解決しないかもしれない、解決まではとても長い道のりになるかもしれない。

でも、何も解決しないということはないと信じています。

あなたの思うような解決ではないとしても、少しでも前に進むことができるようになるのであれば、それを最初の一歩としてさらに前に進むための次の一歩を踏み出してください。

一人で抱え込まないでください。

もしあなたがこの世からそんな形で突然消えてしまったら、残された人たちの心が一生拭い去ることのできない闇に包まれてしまいます。