エアビーのご乱行

民泊マッチングサイト最大手のエアービーがとうとうリスティングだけではなく、予約客のデータ削除まで行っています。

某公共放送では、なぜかしら住宅宿泊事業法の話をしながら、特区民泊物件の映像取材を流すという変な特集が流れていました。

 

予想はされていた事態ではあるものの、施行前のこの時期にWhyとΣ(・□・;)思います。

ホスティングという言葉

今日、あるホストさんお集りがあり、参加させていただきました。物件をやっていない私を歓迎していただき感謝しています。

届出が様々な事情でできない、例えば、事前相談をした結果、消防法上設備投資にお金がかかる

これまで近隣に全く迷惑もかけていなく、問題も起こしていないなどなど、何らかの法的ハードルが超えられない人が

数多くいます。さらには一部の行政がかなりの上乗せ条例を作り、これも問題になっています。

そんな日本の民泊行政に何らかのメッセージを伝えようという会でした。

決して法律の裏をかくとか、抜け道指南の会ではないということも共感しました。

 

違法状況かもしれませんが、何とかしたい切実な思いの方々が集まっていました。

 

話題が暗くダークなイメージの”民泊”ではない、”ホスティング”という名称にしよう

これだけでもテンションが変わる感じですね。

海外では

参加された方の中には、外国人の方もいて、日本の今回の動きはおかしいという話です。

観光のために、国内で外貨を落としてくれる、国益につながるビジネスになのにWhy Japanese!

殺人や強盗でもないのに警察が関与するのは例が世界ではないという話です。

実際、キューバなどでは、民泊の制度ができ、これまで国営であったものが、国民に自由にしていいと

解放されている事例なども聞きます。彼らにちっては観光による”外貨稼ぎ”という立派なビジネスになっているのです。

 

まぁこれは日本の場合、「公安」、「防犯」という目線があります。

安全という民泊だけではない、国防という大きな視点もあり、テロや悪事の場所として使用されるのを未然に防ぐ

ということにもなるので警察が関与することも仕方がないかなぁと考えます。

この安全無くして日本の民泊はやっていけないのも事実です。

日本の規制政策は性悪説

そもそも日本の規制政策とは何か、かくいう私は以前は日本の規制緩和の取材最前線にマスコミ時代はいました。

セルフサービスのガソリンスタンド、車検制度の緩和、タクシーの料金自由設定、地方分権などなど、

取材などで体験したことで分かっていることは、

日本の規制は「絶対、日本人は怠けるからから」、「過当競争で質が悪いものが出回るから」といった

性悪説的な法律規制をするのが日本の特長です。

これは条文の冒頭に「この法律の目的は国民の健康に資する~」文言がその象徴です。

今回の住宅宿泊事業法も「火事を出すだろうから消防設備はホテル並みに」、「ごみもいっぱい出るから事業系ごみだけど、
役所としては面倒だし税金つかうから規制しちゃえ」

「絶対、本人確認は対面でないとだめだから、フロントは絶対作ってね」のような民泊ホストは

みんな悪い人だからという目線で作っているのです。

そして、ベースになる旅館業法もご存知、性悪説に基づいた法律体系になっています。

今回の新法で、気持ち悪いのが”届出”なのにということです。

書類をそろえて受理されればいいでしょというものなのに

某自治体が「設備立ち入りチェック後に登録します。」のような話が出て大騒ぎ

このことから読み解くと、風営法の個室浴場の届出のような

「届出あって届出ではない」という意味が深いものに番っているような気がします。

黒船だったのに

エアビーは、ある意味で民泊ビジネスの黒船のようなものだったような気がします。

しかし、今は黒船は撃退され、呑みこまれた感じです。

法律守って、お客は守らず

これが「国民の利便性に資する」ということなり