文学と版画というテーマのグループ展
オープニングパーティーだった。
朝から何も食べてなかったので、
飢えたハイエナのように食べてしまった。
恥ずかしい。
今日お誘いくださった白木ゆりさんの、
ご自分の版画を切り刻む作品作りに改めて驚かされる。
版画は刷ったものの際が価値ある部分で、
そこを氣にしないで切り刻むなんて、
普通は勇氣が要る。
白木さんはもう3年もこの技法をなさっているのだそうだ。
「今は躊躇ありません」とにっこり笑ってお話しなさる。
勇者だと思った。
今回の展示作品の中にブローティガンの、
【西瓜糖の日々】を題材にした版画があり、
すごく興味があった。
ブローティガンは、高校生の頃から読んでいた、大好きで、
トンチキな文章に影響を与えたアメリカの作家の一人。
(もう一人はやはりアメリカの、カート・ヴォネガットJr.)
西瓜糖の日々は、学生のとき、映像科の先生が
ブローティガンの作品で一番良かったと仰っていた。
彼の作品はほとんどが晶文社から出されている。
映像科の先生に懐いていた私は読みたかったのに、
晶文社はこの作品を出版しなかったので、しばらく見つからなかった作品だ。
河出新書だったか、とにかく晶文社じゃないところで出版されて、
随分後になってそれを読むことができた。
西瓜糖ってどんな味だろうと思ったけれど、見当たらなくて、
西瓜味のゼリービーンズを見つけて食べてみた。
おお、西瓜っぽい味!
しかも色は真っ赤で、薄甘いのに、体に悪そうなものも入っているのかもしれなかった。
会場で見た版画は黄色がベースの優しい印象の絵で、
わかる。
そうそう、こんな白昼夢みたいな世界だった。
ブローティガンお得意のしゃれたユーモアとかがあまりなかった作品で
薄甘い中のどこかに体に良くないものが入っている、
その雰囲氣がよく現れている絵だと思った。
作家の方にお話しを聞くことが出来たのはラッキーだった。
感想をお伝えすることができた。
何人かの作家さんとお話しが出来て良かった。
「何か表現している方かと思ったんですよ」
堅氣じゃないことがばればれだったよ、パトラッシュ。

