不幸自慢が幸せになれない理由。 | 心よろず屋

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常態行動心理学者の瀬木と申します。
此処では心に纏わる様々な事をテーマに日々綴ります。
心に纏わる凡ての事にお答えを差し上げます。
貴方の心の宿り木は此処に有ります。

嘗て己のホームレス時代を上梓し財を得た芸人は
その後ブラウン管からその姿を消した。

嘗て貧乏を売りにしていた元グラビアアイドルは
その後自ら命を断つに至った。

嘗て五体不満足を売りにしていた者はその後、
数々のスキャンダルに塗れ今はヒールに転向し、
何とか食い繋いでいる。

彼らに共通している事は不幸を売り物として、
財を得ようとしそして不幸になったと言う事である。

昔から不幸を売りにすると不幸になると言われる。

これは不幸を肯定化する事で不幸になるという事
なのだが実は其以外にも意味がある。

昔から『他人の不幸は蜜の味』と言われる。

人の不幸を肴にして己を上位に押し上げる事で、
一時の優越感に浸れるからという意味なのだが、
『不幸を自慢する人』は不幸である事に優位性を
得ているので周りは不幸を話しのネタに出来ず、
己の優位性を確保する事も出来なくなる。

そうなると相手の不幸の自慢話が憎らしく思え、
負の念が生まれてくる。

まして有名人ともなればその負の念の量は
想像を超える物となる。

するとその負の念に悪意が吸い寄せられて来る、
その結果、悪意に飲まれ不幸になるのである。

故に不幸自慢は幸せにはなれないのである。