”Vol.729 ゼロの空間”『得られる』物は『失われる』物である。『有る』物は『消える』物である。『無い』物は『無い』物である。つまり『無い』物だけが不変である事になる。人間は二律背反な存在故に満たされる事を尊ぶ併し其は同時に無い事の自覚でもある。無いことを最初から自覚すれば喪失感はない。全てはあるがままなすがままである。