演劇ドラフトグランプリ | 葉ぼたんのブログ

葉ぼたんのブログ

ブログの説明を入力します。

今年も日本武道館に行って来ました。今回はシアコン会員になったのでさぞよい席だろうと思ったら、やっぱり後方でした。

お目当ては福澤くんのいる劇団一番星。荒牧慶彦さんがリーダーで福澤くんを一位指名してくれました。


演劇ドラフトグランプリは、5つのチームがドラフト会議でキャストを指名し、持ち時間20分で演劇を競い合うイベントです。

大道具なし(手持ちはOK)、衣裳の着替えなし(上着は脱ぐのはよい)などの条件があります。


トップバッターは、高野洸くん率いる劇団ビュー。テーマは天気。天照大神やスサノオが出てくる神話をモチーフにしていました。天照大神が岩戸に隠れるシーンは、ワンタッチのテントが登場していました。高野くんの衣裳やメイクがすごくかっこよかったです。


ここで、私の座席の位置は音響が悪く、台詞が聞き取れないことが判明。元々武道館は演劇をやるようには作られてないですからね。まあ、雰囲気だけ楽しめばよいかなと諦め気分。


2番目は、染谷俊之くん率いる劇団国士無双。テーマは宝物。

クリスマスプレゼントを待つ子供。でも子供のいる国では戦争の真っ最中。親を失ったその子は、食べ物を盗んだためプレゼントはもらえない。サンタクロースは今後盗まなければ来年はプレゼントをあげると約束する。

1年後、その子は約束通り盗まなかった。その子が望んだプレゼントは、...

子供役が糸川耀次郎くん。彼は演技が上手いけれど、彼が演じるなら裏がある設定だろうと思ってしまい、案の定そうでした。

演劇としての完成度が高く、「これ、優勝かな」と思いました。


3番目は、劇団品行方正。七海ひろきさんのチームです。テーマは待ち合わせ。

このチームは廣野くん、後藤大くんなど、なかなか個性的なメンバーでした。

広場のようなところに、いろんな人がそれぞれの思惑で集まって来るのですが、すべて一人の女性が関わっていることがわかってきます。

三浦香さんの脚本でした。


4番目が推しの劇団一番星。テーマはアイドル。

福澤くん、木津くん、高橋くん、松井くんが、客席の4方向からアイドル風に歌いながら登場しました。そしてステージで歌とダンス。ところが、そこに警察が入ってきます。現在はアイドルは禁止されているから、その取り締まりにきたわけです。アイドルたちは、あわててキラキラの上着を脱ぎ、知らん顔を通そうとします。しかし、刑事に応援うちわ「ファンサして」を出されてしまい....

アイドルの振り付けは福澤くんがやったそうです。荒牧くんにしてみれば、福澤くんに振り付けをやってほしくての1位指名だと思います。いろんなハートが出て来て(泰江ハートも出て来て)、「あっ、福澤くんらしいな」と思いました。


こちらの脚本は川尻恵太さん。コメディが面白い方だそうです。確かに面白かったです。たくさん笑いました。また、客席にファンサしてもらい、得した気分でした。


最後は、玉城裕規さん率いる劇団恋のぼりでした。テーマは初恋。

戦争中の沖縄が舞台。若き青年たちが塹壕を掘りながら、いろんな会話をしていきます。敵が攻めてきて怖くて駄目だと思ったとき、好きな人の話をして気を紛らわし、プレゼントに鯉のぼりをあげた話をします。いよいよ敵が激しく攻めてきて逃げ場がないと思ったとき、彼らは、...。

これは、いかにも演劇らしいよい作品でした。今時こんな作品を書く方がいるのだなと感動しました。調べたら「私オム」というペンネームでした。

そして役者の荻野崇さんの台詞の聞き取りやすかったこと!役者の真髄を見た思いでした。


私は投票で一番星に入れましたが、優勝は恋のぼりでした。普通に考えたら、確かにそうだと思います。

荒牧くんや福澤くんは、悔しがっていましたが、正当な評価だと思いました。

しかし、毎年、最終に演じるチームが優勝しますね。偶然だろうか?


最後は、全キャストが客席に手を振ってくれました。福澤くんが私に向かって手を振ってくれた気がします。幸せな勘違いをしておきます。


マッキーさん、企画運営お疲れさまでした。とても興味深く演劇を楽しませていただきました。願わくば、来年は、音響のよい劇場で開催してほしいなと思いました。そしたらチケット取れないか...。