訪問介護や訪問看護、通所介護などの事業所の運営を手掛けるセントケア・ホールディング(HD)は今後、稼働率が低いショートステイを小規模多機能型居宅介護や看護小規模多機能型居宅介護(看多機)に転換し、収益の安定化を図っていく方針を固めた。18日に開かれた2016年3月期中間(4―9月)決算の説明会で、森猛社長が明らかにした。

 同社は今年9月末時点で、全国20カ所でショートステイのサービスを展開している。ただ、稼働率が低く、収益効率が悪い事業所が少なくないという。

 こうした状況を踏まえ、同社は稼働率が低いショートステイを小規模多機能型居宅介護や看多機に移行する。今期下期には神奈川県の事業所で転換を開始する予定。

■中間決算は増収・増益

 同社の16年3月期中間決算は、売上高が178億1200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益が7億8900万円(同2.5%増)で、増収・増益となった。今年4月の介護報酬改定により通所介護やショートステイの利益は伸び悩んだものの、訪問看護や居宅介護支援での新規顧客獲得が順調に進んだことが、売り上げと利益を押し上げた。(CBニュース)