介護をめぐる課題や今後の方向性(ビジョン)を話し合う「安心と希望の介護ビジョン会議」(座長=前田雅英・首都大学東京都市教養学部教授)の第6回会合が11月12日、厚生労働省内で開かれた。厚労省側は「安心と希望の介護ビジョン」案の「たたき台」を提出し、経管栄養や喀痰吸引が行える「療養介護士(仮称)」や高齢者の地域活動を促す「コミュニティ・ワーク・コーディネーター」といった新たな職種や役割を提案した。

 「たたき台」は、▽高齢者が地域づくりに貢献できる環境の整備▽高齢者が住み慣れた自宅や地域で過ごすための介護の質の向上▽介護従事者が働きやすく、やりがいが持てる環境の整備-の3つが柱。

 高齢者が地域に貢献できる環境整備のため、高齢者が積極的に参加するコミュニティー・ビジネスなどを育成する「コミュニティ・ワーク・コーディネーター」を、今後10年の間に毎年300人ずつ生み出すプランを新たに示したほか、地域包括支援センターのコミュニティー支援機能の強化を盛り込んだ。

 また、高齢者の在宅生活を支えるため、24時間・365日対応可能な訪問介護・看護のネットワーク整備や在宅生活を支援するためのリハビリテーションの強化を打ち出したほか、経管栄養や喀痰吸引を行うことができる介護資格として「療養介護士(仮称)」の創設などを提案している。

 介護従事者の確保策としては、各事業所で介護従事者の労働条件や給与水準を積極的に公表することや、介護従事者の処遇改善につながる介護報酬の設定、資格や経験に応じたキャリアアップの仕組みの構築、潜在的介護福祉士などの掘り起こしと現場復帰に向けた研修の実施などを盛り込んでいる。


療養介護士なるものができると在宅にとっては本当に頼もしい限りですね。

でも2025年を目標にしていますので先は長いですね汗