来年度の介護保険料が全国平均で1人当たり月150―200円程度(3―5%程度)の引き上げとなる見通しになった。高齢化の進展で介護が必要な人が増えているため保険料の上昇は避けられないが、政府が先月末に発表した追加経済対策で保険料の一部を肩代わりするため急な上昇が抑えられ、保険料は3年間で段階的に上昇する。


 介護保険料は3年に1度の介護報酬改定に合わせて見直している。2009年度の報酬改定では介護従事者の待遇を改善するため事業者への報酬が3%引き上げられることになった。介護が必要な人の増加に加えて介護報酬が引き上げられるため、保険料は本来なら来年度から月300円程度上昇する計算だ。