<Russell Watson> | UNDRESS ME!

<Russell Watson>

   ~ Ave Maria
     

     Chamber Choir Of St. Catherine's, Bramley, Guildford, Nicholas Dodd, Royal Philharmonic Orchestra & Russell Watson - The Voice - Encore - Gounod: Ave Maria: Arr. from Bach's Prelude No.1 BWV 846 ←こちらで試聴、購入できます!

こんなふうに歌われるアヴェマリアを私は初めて聴きました。

私がバッハ&グノーの "Ave Maria" という、この誰でも知っている名曲を初めて納得できた歌声が、このラッセル・ワトソンのものでした。「そうか、この曲はただ美しいだけの曲じゃなかったんだ。」 そこで私が感じたのは、絶望、怒り、圧倒的な悲しみ、どうすることもできないもの。神なんかどこにもいやしないじゃないか、と言わんばかりの叫ぶような歌声。そして、それでもなお全身全霊で神に語りかける、壮絶な歌に聴こえました。

この映像ではアルバムより若干ゆったりめに歌っていますが、その表情、毅然とした姿、視線・・、それらからもこの曲に対する彼の強い姿勢が伝わってくるような気がします。
アルバムではもう少し早いテンポで、突き刺さるように歌っています。

そう言えば、ラッセル・ワトソンはローマ法王からも評価を受けているボーカリスト。え、アヴェマリアをこんな挑戦的に歌っていいの? なんて、一瞬私は思ってしまいました。だってこの歌声が、ただ従順に聖母マリアを讃え祈りを捧げているように聴こえますか?
このまっすぐな瞳を見てください。この曲を完全に自分の中に取り込んでいるように見えませんか?

     Ave

彼はクラシックの教育を受けた声楽家ではありません。


そして彼のもうひとつのチャーミングな声、ほんとに同じ人?

   ~ When I fall In Love
     


このふたつの声を1曲の中でミックスするとぉっ!

   ~ Va Pensiero
     

と、こういうことになるのです。かっこいいですね!


     rw1 Russell Watson