<我が愛しのカースティ_3> | UNDRESS ME!

<我が愛しのカースティ_3>

leafyl11

私がカースティに憧れ、尊敬の気持ちを持ち続けているのは、『On Ultimate Things』というソロアルバムが在るから。
Opus III 時代の妖精のような表情とは違って、このアルバムの歌はまぎれもなく人間なのだけど、でもとても宇宙的な母性を感じさせています。


    ~ CHAPTER8 ~ (PVではありません)
      

寒気すら感じるような緊迫感、凄みのあるボーカルです。深淵な世界、イメージを掻き立てる電子音の使い方、それらの生楽器との調和など、このアルバムの音楽はデヴィッドシルビアンの音の表現に近い奥行きがあります。


    ~ SMILE 一部に残酷な映像が含まれます。苦手な方は見ないでくださいね。(PVではありません)
      

ゆりかごと墓の間に ひとつの微笑みしかない
だけどそれが微笑まれると すべての不幸が終わる


耽美な曲。イギリスの幻想詩人ウィリアム・ブレイクの詩編にカースティが曲をつけたものです。淡々とした歌声の中に深い慈愛を感じます。

ここまで聴いて何か感じるものがあったら、是非次の曲も聴いてみてください。深く、深く、深い悲しみに包まれた曲。その奥の奥に触れることのできない何か、ひっそりと守られているような音楽です。

    ~ Orange
      

この『On Ultimate Things』(O<U>Tと表記されています)というアルバムは、ジャンルを越えて多彩な音楽を聴かせてくれます。何曲かは詞、曲、ピアノとストリングスのスコアリングをカースティ自身が手掛けています。派手さはありませんが、彼女の "核" の部分、精神性に触れることができます。探せばまだ入手可能です。クラブミュージックのクイーンとしての側面しか知らないファンの方には是非聴いていただきたいです。


さて、ここ最近の彼女は "Tranceシーンの歌姫として絶大な人気を誇る Kirsty Hawkshaw" といった位置づけのようでして、Mr SamだのTenishiaだのTiestoだの、DJと呼ばれる人達と一緒に活動することが多いようです。美しい歌声をたくさん聴けるのは嬉しいのですが、ちょっと物足りないなー、という感は否めません。そんな中ではこれ、けっこういいなと思う1曲。Deleriumの『Nature's kingdom』。バックトラックはさすがDeleriumといった流麗な音、そしてカースティはしっかり精霊してます。


    ~ Nature's kingdom_Delerium
      


素顔のカースティは、とーっても気さくで暖かくて優しい優しいお姉さん、という雰囲気の素敵な女性。YouTubeで検索すれば、素顔(ほんとにノーメイク!)の彼女の映像がざ~っくり出て来ます。そして極めつけはこれ、myspaceで現在流れているメッセージヴォイス。(←クリック!) 最後の「さきゅぅ・・・」、ぬわわわわ~~、消え入るようなスーパーウィスパーヴォイス、これにはすっかり骨抜かれましたわぁ~ん。Pete Burnsに負けず劣らず反則技の多い方、ドキドキします。