<Baby Don't Say Goodbye> | UNDRESS ME!

<Baby Don't Say Goodbye>

 ~輝いている声~
 


前回に引き続き、アルバム『Nude』より "Baby Don't Say Goodbye"
このアルバム中、Peteの声が最も輝いている曲!

幾度も繰り返されるシンプルでエキゾチックなメロディー、悲恋の主人公の心の高ぶりを感じつつもとてもHappyな気分にさせてくれるこの曲は、アルバム『Nude』に2バージョン、そしてもうひとつ別ミックスがアルバム『NUDE-remade remodelled-』に入っています。

このリンク音源は『Nude』の3曲目に入っているバージョン。ハンドクラップとAgogoのようなパーカッションのみで始まる印象的なイントロ、そしていきなり「I've been to New York, Paris, and the south of Spain,」の部分から入るボーカルがとても斬新で、構成的に私はとても気に入っています。曲自体も異色、こういう雰囲気を持った楽曲、DOAに限らず私は他に聴いたことがないような気がします。「Breaking hearts never make a noise」、「You were meant for me」といった歌詞も素直にじーん..ときます。


『NUDE-remade remodelled-』のほうのバージョンは、このミックスに『Nude』11曲目 "Alternative Mix" の唸るギターとコーラストラック、そして左右にパンを振ったパーカッション等をプラスして再構成したもので、印象としてはほぼ同じ感じ。ですが・・、ですが これが大きく違うのですっ!どこが違うって後半の歌詞およびボーカルが違うぅ。
特筆すべきはラストのあたり、歌詞に載っていない歌詞を歌っている部分、とても情熱的なボーカルが聴けます!

And I never can say goodbye. And I never can say goodbye.
If you reach out, I'll be there ~


この一節がまるで飛び出す絵本のごとく、私の心にポーーン..と飛び込んできました。「今の、もしかして私に言ってくれた?! I'll be there ってほんとに?!」そんな素敵な勘違いさえ起こしてしまいそうなほど、リアルで情熱的に聴こえました。不意打ちくらいました。Peteの体温まで感じられたような気がして。このミックスは危険危険、心の準備してから聴かないと、目から涙がぽろっとはみ出しちゃいます。
で、続く歌詞も何と言っているのかちゃんと確認しようとしたら、あら書いてないじゃんっ。これって、レコーディグ時の高揚した気持ちでとっさに出たアドリブだったりしたら素敵だな。ボーカル録りって、このへんが醍醐味だったりしますから。そう言えば『Come Home With Me Baby』も、ラストあたりの歌詞にない部分のボーカルが妙に悩ましかったです。

Peteの声も私にはこのミックスが1番美しく聴こえます。たぶんちょっとしたことなのだと思います。バックトラックに若干抑揚をつけたり、音を少し削ったりしてボーカルを際立たせているようです。
他の曲でも感じたけど、『NUDE-remade remodelled-』はPeteのボーカルをストレートに聴かせるってことを重用視しているのかな。
YouTubeには投稿がないので、まだ聴いてない方は是非アルバムで聴いてくださいね。きっと心が震えますよ!


そして次の日本公演の音が "Alternative Mix" に近いもの。このミックスが最も普通に曲っぽい構成です。

 ~Baby Don't Say Goodbye - Disco In Dream~
 

なんだか妙に可愛い振り付けで踊ってますね。


アルバム『NUDE』『NUDE-remade remodelled-』に収録

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