すいません、記事書いて更新だけし忘れてたのでました…。
では、改めて。

今回はその3でホームレスから職人になるまでですね。
前回の記事を読んでいただいてる方にはわかると思いますが、僕は家に帰れなくなってしまい障害者用トイレでの生活が始まりました。
初めの三日ほどは、空腹よりもこの先どうしようだとか自分はどう思われているのだろうかとか生きることに必死にはなれませんでした。
しかし、四日目に入った途端ものすごい空腹に襲われ始めたんです。
まさに、そんなこと考えられないくらいお腹がすいてきてもう何でも食ってやるという気持ちになりました。
そこら辺にある葉っぱや木の実と公園の水をひたすらがぶ飲みしたんです。
結果、ものすごい腹痛に追われ。さらに、頭痛まで襲ってきました。
そのころにはもう、自分はどうだとか誰かに何を思われてるかなど全く頭にありませんでした。とにかく生きること食べることを考えました。
正直、そこらへんで遊んでいる子供が食べているお菓子でさえ「奪ってとってやろうか」と思ったほどです。
本当にひもじくて情けなかったのを覚えています。
それから数日、何とか公園の水と葉っぱで飢えをしのいでいたのですが、ふとあることに気が付きました。
そーなんですよ。僕以外にもいるじゃないですか。ホームレスが。
しかし当時、若くそしてアホな僕は「生き抜き方」を教えてもらうのではなく「奪う」ことを選択してしまったのです。
それからというもの、必死に生きているホームレスの人たちから奪う生活が始まりました。
夕方から朝にかけてホームレス地回りをし始めたんです。
そんなことを数日間続けていた僕はそのうち、周りのホームレスから煙たがられ反撃を食らうはめになるのですがそれはまた別の話で記事にしていきます。
反撃騒動が終わった数日後のこと、いつもどうり地回りを続ける僕。
その日はなぜか、すっきりしていました。天気も良く障碍者用トイレで体も石鹼で洗い。すがすがしい気持ちでした。
地回りをすれば何も言わなくとも今日の食事や飲み物が用意されていて何故かホームレスなのに満たされてしまっていたのです。
しかし、その日ある一人のホームレスが僕の考えを変えさせる出来事が起きたのです。
自分:「お疲れひでじー、俺の分ちゃんと用意したか?」
ひでG:「おーう、おにぎりと今日はこれだぁ」
そういうと歯のない、40代後半ホームレスのヒデGが懐から鬼殺しを出してきました。
いつもなら、ここでただ奪って持って帰って一人で食べるのですが、機嫌がよかった僕は何故かヒデGのテントで一緒に食べることにしたのです。
ひでG:「あんちゃん、わけーのになーんでこんなことしてんどよぉ」
自分:「うるせーな、関係ねーだろ。それにもうこうなっちまったらなんもできねーんだよ。」
ひでG:「わりーこと言わねーから普通に働いた方がいいぞぉ?おめーさんぐらいだったら会社が拾ってくれっぞ!」
自分:「スーツも携帯も済むところも移動する足だってねーのに、だれが俺なんか雇うかよ。もういいんだよ。」
久々に人と食べる食事に、テンションが上がり。
さらにはお酒も入ってしまい思わず愚痴がこぼれてしまいました。
ひでG:「なーんだよぉ、普通の生活したいんじゃねーか!働けるどぉあんちゃんなら!住み込みの寮なんていくらでもあんだろぉ」
自分:「!?え・・・今なんて・・・?住み込みの寮?」
完全に失念していました。
昔テレビで行く場所のなくなった奴らが、寮生活で働きながらまともになっていくドキュメンタリー番組を思い出しました。
自分:「大阪か!?確か大阪だよな!?」
ひでG:「おー!そうなのかぁ!大阪は遠いなぁ!!」
自分:「ひでG!ありがと!明日そこ行くわ!じゃぁな!」
ひでG:「おぉーう!きーつけろよー!」
正直今思うと。馬鹿とバカの会話です。
何もわかってないのに飛び出す自分、そもそも会話もかみ合ってなくて何の情報もないのにものすごく希望が見えました。
その日の夜、まともな格好をするために洋服を用意しました。(ここでは書けません。)
そして、当時付き合っていた彼女の元へ来ました。ホームレスになってしまい、職まで失ったこんな自分。連絡も2か月近く取れなかったので自然消滅という形になってると思い。けじめとしてきちんと挨拶だけはしようと、お別れを告げるために。
しかし、そこで起きた出来事は自分の予想を大きく超えました。
簡単に言ってしまえば、彼女に許され今までのことを話し。
そこから車中泊をすることになりました。
実家に住んでいた彼女の家に転がり込むことは、自分のプライドが許さなかったので。お風呂だけを借りました。
そして、すぐに就職活動をしました。
その時目についたのが、和室職人です。
すぐに連絡をして面接へ。
携帯電話がないことや、今までのいきさつなどすべてを話しました。
大阪が本社で、東京に支店を出したばかりだと聞きました。
僕自身のやる気を「本気」で伝えた結果。
Nさん:「明日から来れるか?ほな、期待してんで!!」
自分:「ありがとうございます!」
必死に働きました。
彼女から恥を忍んで3万を借りて一か月間車の中で過ごしました。
初めの一か月間はとにかくお金を使わないように、極力食事を控えました。
ホームレスをやっていたおかげか二日、三日に一回の食事でも十分だった僕はさほど苦痛ではありませんでした。
むしろ、働ける素晴らしさや感覚をかみしめていました。
いよいよ初月の給料が入りすぐに家を探しました。
敷金礼金なしの家を探すのはさほど難しくなかったです。
内覧を済ませ、お金を用意していざ契約へ!!
しかし、問題が発生してしまいました。
まだ二十歳になっていなく、保証人で頼れる人がいなかったのです。
不動産会社の方は、僕を成人していると思っていたらしくまったくそこを気にしていなかったようで…。
どうしようもなくなってしまいました。せっかくここまで来たのに・・・。と、悔しかったのを覚えています。
そしてまた、彼女に救われました。
彼女の姉が保証人になってくれたのです。
しっかりと家賃を払っていくことを約束をしました。(当たり前ですが)
それから三か月ほどが経ったとき、ホームレスが終わって働いたお金で初めての居酒屋。
ビールを飲んだ時の感覚は大変すばらしく大変気持ちのいいものでした。
それから僕は必死に畳や襖、建具などの技術を学んでいき半年たったころには、支店一番の現場職人になったのです!
会社PRのためのテレビ撮影なんかも僕に密着でとっていただきました。
職人として人間として男としてやっと再出発できたと思えたので、ホームレスから脱却させてくれたヒデGに、酒でも持って行ってやろうと思い現金一万円と鬼殺しを袋一杯に買ってテントに向かいました。
しかしそこにはテントはなくただの平地になっていたので、ほかのホームレスを見つけヒデG探しを始めました。
自分:「すいません。ここに住んでいらした方ってどこに行ったか分かりますか?」
ホームレス:「ヒデさんのこと?」
自分:「はい。ちょっと探してて」
ホームレス:「あー、ヒデさんね、亡くなったんだよ」
自分:「え・・・。」
一瞬頭が真っ白になりました。
自分:「いつ頃ですか?」
ホームレス:「1っか月前くらいかねー。テントの中でね。」
自分:「そーですか・・・。ありがとうございます。」
とりあえずその場に、火のついたたばこと鬼殺しを開けて手を合わせました。
たった、2.3か月の付き合いですがほぼ毎日のように会っていた中でいつの間にか情がわいていたらしく思わず涙がでました。
あの後のことをその場でひでGに伝えました。ひどいことしてしまったことも謝りました。
死んだら何にもならない。それはバンド仲間が死んだときに嫌というほどわかっていたのですが自分の心の中で何度も謝りました。
その時思ったんです。
{悔いのないように生きよう}
それからというものとにかくがむしゃらに働きました。
友人や後輩ともまともに会えるようになり、
ホームレスの時の彼女とも結婚をして式まで挙げて、子宝にも恵まれました。
そんな時、嫁さんに言われました。
嫁:「今のまんまじゃ生活が苦しい。今のところやめてもっと給料のいいところに行って」
喧嘩しました。大喧嘩です。
何にもない自分を拾ってくれた会社をやめることなどしたくありませんでした。
しかし現実問題、給料が足りてないのも事実。
なので会社に交渉することにしたのです。
次は、20代編ですね!