【VB.Net】初期値について | i

【VB.Net】初期値について

前回はデータ型について詳しく紹介しました。

その際、
Dim x As Integer (xの変数宣言)
x = 10 と値を設定しました。
変数宣言後、その変数に値を設定することを「初期化」といいます。
では、初期化しなければ変数は使うことができないのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
データ型紹介の記事にも記載しましたが、変数宣言した際に「初期値」というものが設定されます。
Integerの場合、初期値は0となります。
なので、値を設定しなければxには0が設定されている状態になります。
ということはxには初めから0が設定してあるから「初期化」をする必要がないと思ってしまいますが、それも違います。
なぜでしょうか?それは、変数xの初期値が0ではないときです。

例えば、水道料金の請求額を考えましょう。その月に使用した分の料金と、基本料が加算され、請求額となります。
つまり、その月の使用量はその家庭それぞれのものになりますが、基本料はどうでしょうか?
(同一のプランに入っていれば)基本料はどの家庭も一定になります。
もし一か月出張などで家の水道を全く使用していなくても、基本料分は必ず請求されることになります。
したがってこの場合、基本料は「水道料金の初期値」と考えることもできますよね。
 
例)
Aプランの基本料の変数名をkihon_A、基本料を2500円とします。
変数宣言と初期化は以下になります。
Dim kihon_A As Integer
kihon_A = 2500
そして、佐藤さん家の使用料金が1500円だとして、
その月のトータルの請求額を変数sato_suidoとすると
Dim sato_suido As Integer
sato_suido = kihon_A + 1500
となり、sato_suidoは2500円+1500円で4000円となります。

ほかにも、鈴木さん家の使用料金が1350円だとして、請求額を変数suzuki_suidoとすると、
Dim suzuki_suido As Integer
suzuki_suido = kihon_A + 1350
となり、suzuki_suidoは2500円+1350円で3850円となります。


あれ?sato_suidoもsuzuki_suidoも初期化していないのでは?と思うかもしれませんが、初期化には固定の数値を入力する方法と、すでに定義されている変数をいじったものを使用する方法がありますので
sato_suido = kihon_A + 1500
suzuki_suido = kihon_A + 1350

この部分がしっかり初期値の設定をしていることになります。
なるほどですね~~

少し勘が鋭い人はここで使用したkihon_Aの変数について「ん?基本料ってことは(同一プランに入っていれば)一定なんだな~」と思ったりすると思います。

次回、定数(一定の値を保持する器)について紹介したいと思いますので、お待ちいただけると幸いです。