母親らしいことなんて
何も
してあげられていない
けれど
きっと、ずっと
ハヤが悲しいときは
ハヤが嬉しいときは
私が抱きしめてあげる
ハヤが、おじさんになって
私が、オバァになって
ぼろぼろなオバァが
ダウン症のおじさんを
抱きしめる
そんな、みっともない絵面になっても
抱きしめてあげる
ハヤの体温を感じ
温かい幸せを感じ
抱きしめられているのは
私の方だと思うけど
だから、ずっと
ハヤは私の傍に、いるんだよ
私の傍で
笑顔でいるんだよ
ただ、ずっと傍にいる
それは
母親としての高い志も何もない
みっともない私の夢
「はぁ~いっ♪いまぁ~すっ♪♪」