可愛い、のスイッチ |   僕は天使じゃないけれど 

  僕は天使じゃないけれど 

ダウン症&ヒルシュスプルング病を生まれ持ったハヤ(11歳)と、天邪鬼ハヤママの、正直なブログです。


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当初、心配していたように
どんどんダウン顔になってきたハヤ
でも
当初、心配していたように
どんどん可愛くなくなることは、ない

ハヤは、でこっぱち
額には青筋血管
大きな舌をベロベロしているし
指を外に向けた指しゃぶり
不格好な首の形
異様な開脚
ご多分に漏れず
色々と、ダウン症丸出し

でも
当初、予測できなかった
ハヤを溺愛している日々
いちいち可愛くて仕方ない

容姿端麗でなくても
"可愛い"にはスイッチがある

避けていたら、わからない
逃げていたら、気付かない
でも
きちんと向き合ってさえいれば
自然と増えてくる
"可愛い"の、スイッチ

私を見つめる澄みきった瞳
私の腕にかじりついてくる
すべすべで、ふわふわなお手て
よだれが垂れそうに
ポカンと開いたままのおくち
言葉を持たないのに楽しげな声
安心しきった寝顔
いっちょまえな、しかめっ面
必死におっぱいを飲み
ちゅぱちゅぱする唇
白くてまぁるいお尻
点々な指が並ぶ小さな足の裏
僕は可哀想ですぅー!、と主張する泣き顔
腹這いでおもちゃに手を伸ばし
そのまま転がる姿
お腹がすいた、と焦る
真剣な指しゃぶり
湯船に浸かった時の
気持ち良さそうなあくび

ひとつひとつ、みんな
ハヤの、"可愛い"のスイッチ

そして沢山のスイッチが入ると
暗い部分も明るく照らされ
でこっぱちも長い舌も
可愛いハヤの
大切な一部になる

青筋の血管も、不器用な哺乳も
ハヤが一生懸命生きている証

そして
今を生きる鼓動は
純真な呼吸は
不貞腐れて後ろを向いている私に
責めることなく急かすことなく
語りかけてくる

生きているって、嬉しいね
産んでくれて、ありがとう
僕、頑張って生きるよ
頑張って、幸せになるよ
かーたんが疲れた時は
かーたんの分も、僕が頑張るから
かーたんと
みんなと一緒に
幸せになるよ