バカで幼稚で勝手で・・・
そんな私だから、こんなに落ち込むんだ。
ハヤがダウン症なのもヒルシュなのも、私がいけないんだ。
ハヤは何も悪くない。ハヤはこんなに可愛い。
なのに私が冷たい母親だからいけないんだ。
こんな自分は
隠しておかなくちゃ。
心配されても、「全然、大丈夫だから!」と
気丈なフリをしなくっちゃ。
子供のために、立派に母親をやっているように振舞わなくちゃ。
来る日も来る日も同じことを思い、考え、
強く意識しているというわけでもないけど
大丈夫な自分を演じて。
罪悪感を消そうと、しっかりした母親の顔をして。
でもその影で
恐怖にも似た不安や、
何故私だけが?何故ハヤが?という苛立ち、
自分を保てなくなりそうな位の絶望や郷愁、
いろんなものが混ざった感情、
”無かったこと”にしたい思いが
理解できない速さで蓄積されていった。
あれから半年が経って
だいぶ気持ちの整理がついてきた。
もちろん
自分可愛さに自分の不運を嘆く気持ちは
消え去ったわけじゃない。
今でも
ダウン症の子供なんて欲しくなかったと思う。
でも。
今ではハヤは
私の宝物。
ダウン症であっても
ハヤに会えて良かった。
ハヤと共に生きる人生で、良かった。
今はまだ
後先何も考えず
ひたすら家にひきこもって生活している日々だから
現実は逃避したまま。
だからこれからまた”社会”に出れば
また”現実”をつきつけられることだろう。
それでも
ハヤがいてくれるから
家族がいてくれるから
みんな、いるから
きっと大丈夫。
そう。
当初、慌てふためいていたけれど
きっと、大丈夫。