初めから矛盾している。

ダウン症の子なんていらない、と思う気持ちと、
わが子が可愛い、と思う気持ち。

そこにあるのは、
どうしてこの子がダウン症なんだろう、
こんなはずじゃなかった、
誰か"嘘だ"と"全部夢でした"と言って、
そんな、
やりきれないけれど巻き戻せない現実。

一度は手に入れたと思っていた夢。
これから明るく始まるはずだった、家族の新しい生活、未来。

失ってしまった小さな夢への未練が、
この子がダウン症だという現実を受け入れるのを拒んでいる。

未練。
これがある限り、私はこの子を心から愛せない。
こんなに可愛いのに。