先輩に勧められて、読んでみました本





「僕って何」

(三田誠広 1977年、第77回芥川賞作品)


http://www.asahi-net.or.jp/~DP9M-MT/list.htm#001




まず、題名に惹かれて、実際読んでみて、「おもしろかった」ニコニコ



(前略)

ここにいる僕とは何だろう――。日ざしをうけて白く光っているキャンパスの地面の上を、急ぎ足に通りすぎていくおびただしい数の学生たちの流れを眺めながら、僕は自分自身に呟いてみる。昨日も一昨日も、僕は誰とも口をきかなかった。この半月、ひとと会話らしい会話を交したことがない。ひとり暮らしのアパート、慣れない東京での生活、大学にも知り合いはいない。どこにいても、僕はいわば行きずりの人間だ。誰も僕のことを知らない。僕に注意を向けようともしない。誰からもかえりみられず、何ものとも関係をもたず、地の底で息づくちっぽけな虫のように、僕は自分自身を生きながらえさせている。


冒頭、このくだりで始まる、




正直、学生運動に関しては、

「そんな時代もあったのね・・・」くらいの認識しかない世代の私ですが、「ボク」の存在を自分自身に置き換えて、

「本当の自分って何なんだろう」と考えさせられるリアルな感動がありました。






作品の内容もさることながら、感動の中心にあるのは、

「僕って何」という、ある種禅問答的な質問に対する自分自身の答え...



答えは・・・まだ無い...

今の答えはこれ。

しばらくずっと続きそうです...

60年代末の学生運動に巻き込まれながら、様々な体験を通して自分探しをしていく物語です・・・