シンエヴァ観ました ネタバレなしとあり | 辻明佳のナイフとフォーク

辻明佳のナイフとフォーク

旅、お料理、ときどき女優。

書くね……



まずは一応ネタバレしない範囲の感想を



今でもエヴァの存在を知った瞬間のことを覚えてる。


中一の体育館、当時のクラスメイトの中山直美ちゃんは言った

「つーちゃん、エヴァンゲリオンって知ってる?」

「めちゃくちゃ映像が綺麗なの!」


VHSを借りてオープニングアニメーションに心臓をつかまれて。

クラスのエヴァオタクたちみんなで吉祥寺に劇場版を見に行って。

「終わんないんかい!!」

スターウォーズの一本目みたときの

大阪芸大時代の庵野くんときっとおんなし気持ちで劇場を出た。



旧劇場版が完結した時、14歳だった。

ブームのどピークに14歳を経験できたことをね……今でも私は……感謝しとります……

今までまったく聴いてなかったラジオで

声優さんの番組を聴いてしまったり……

カセットテープ限定のスピンオフドラマを

ノートに手書きで文字起こししたり……

エヴァ下敷きをズタボロになっても高校生くらいまで使ってたり……

遠足バスの中でなぜか一人で残テを歌ってしまったり(謎すぎて記憶がおぼろ)……など……

わりとどっぷり……

見事に痛オタク女子な厨二ライフを送りました……( ´ཫ` )



ちなみに私は……

旧劇場版のエンディングはわりと

シンジくんきちんと「傷ついても、他人がいる世界がいい」って選べたし

シンジくんとアスカがアダムとイブって感じだし

意外と満足派です…………


ちなみに

「ヒロイン誰派?」問題に関しましては

中学生当時はミステリアスなレイちゃんが好きだったけど

大人になるにつれどんどん

等身大でプライド高くて不器用なアスカが他人と思えない症候群に……

そしてマリの登場とアスカのキャラ変が無理で

破からは劇場で観れなかった勢…………

ミサトさんは最初から保護者枠なので恋愛対象外

(だが今となってはミサトのつらさもわかるぜ!)派


です……



そんな私が……


シンエヴァの「完結編」

と呼ばれるものを……みて……


今……

立ち直れていません……



なんでこんなに

エヴァと出会った当初のことを思い出したかって


エヴァにも、

私にも、

シンジくんにも、

アスカやミサトさんにも、

そして庵野監督にも、


みんなに平等に

25年という月日が

流れたんだなあ……

と……


そう強く思ったエンディングだったのでした。



うれしくもありさみしくもあったけど

とりあえず

庵野監督のメンタルは

ちょっと健全になってそうで

そこはよかったよ……

嫁との関係も良好そうで(*´ω`*)


映画としてのクオリティやおもしろさは、

もうほんとうにすばらしかった!

25年追ってきたファンへのサービスもたっぷり!

往年のアニメとかへのオマージュもたっぷり!



でも、あああ……

嬉しいけれど、

さみしくて

さみしすぎて

ああ

寝込みたい……






ここからはほんのりネタバレ







まずさ

エヴァの完結するする詐欺はなんどもくらってきてたから

今回もまったく期待してなかったんだ……


「:‖」だし……

どうせ終わらんのだろうなと……


まさか

本当に

かんけ、

かんけつ?

したのか?



完結した、と、信じたくない

まだ「ロスった」なんて思いたくない

これは……ロスじゃない……!

いつまでも未完のエヴァをかかえて生きていたい……


エヴァがもう

作られない……?


ほんと…………?


むり…………



でも

庵野監督は終わらせる決心をしたんだね。

シンジくんがゲンドウの歳になるくらいの月日を経て

今回はじめてゲンドウの心のケアに焦点が置かれたのは

すごくいい変化だったなと思います



過去の全ヒロインとの精算もきっちりして。

アスカ派の私としてはアスカとの決別がいちばんつらくせつなくエモかったです

両思いだったのに告らずに終わった恋って

ほんと中学生くらいのころ特有のものだよね……

あまずっ……ぱ……



ちなみに破の段階では

まだアスカエンドをあきらめてなかった私

そりゃもうぜんぜんあきらめてなかった私だが

今回はその

14年間の重みを

私の中にすぎた25年になぞらえて

受け入れるしかなかったよ……

つら……

まあ私も

当時まったく好きどころか出会ってもいなかった人と

結婚なんぞしてるしな…………

人生のリアルってそうかもな……




ただ


マリの新登場が無理で長いこと破を観れなかった私としては

なんでマリなん……?

ですよ

過程がすっとばされすぎよ……

これちょっと

さみしすぎて……


大人になるということは

こういうことなん

ね……



選ぶことは捨てること

進むことは捨てること


私が、名画と感じるものすべてに、気づくと毎回見出しているこのテーマが

ここでもずっしりと描かれていたのでした。



あとさあ!


この25年

魂すりへらしまくってシンジくんによりそい

必死で声を当て続けてくれた

緒方恵美さんには

ちょっとこれは……

あまりにも…………

かわいそうすぎるよねえ…………????



最後の最後にシンジくんが

うちらの知らん声して!

うちらの知らん恋愛をして!

なんかさわやかに旅立って行くっつう



うう、う、

嬉しいことなんだけど

きっとこれは嬉しいことなんだけど…………!



とっくに大人になってしまった

今を生きる私たちへの

監督からの最高にポジティブなメッセージは

たしかに受け取ったけども…………!!



私が緒方恵美さんの立場だったら……

2、3日泣き明かすではすまないよ……

できたよ、緒方さんにだって、声変わり後の表現……できたよ……

男性の俳優さんを使うことで

ラスト、現実の世界を生き抜くリアルなシンジくんを表現してる

ってのもわかるけども!!!

あと、「えっ誰?! この声誰!?!!」

て必死でエンドロール見て

神木くんだった瞬間

「あーーーーーーー神木くんなら許すーーーーーー」

とも思った、

神木くんにはそんなふしぎなチカラがあると思う、けども!!!


それでも私は25年間の最後のセリフは緒方恵美さんで聴きたかったよ……

どうせエヴァのことやから緒方さんバージョンのブルーレイ出してくれるんやろ?

信じてますからねカラーさん!




カヲルくんの謎は解けたような解けてないような。



個人的にいちばん熱かったシーンは

オープニングアニメで毎回見てきた

「エヴァに乗りこんだシンジくんの前髪~目のアップ」のカットが

今回満を持して見れたことです

なんかこの25年の愛が報われたって感じて胸ふるわせて泣いちゃった

オタクチョロい……



ああ、2回目はどう観ようかな………………