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50年前、市川崑監督が映画製作を行っている(野火)は、1959年、この時は船越英二が主演した。原作は大岡昇平の小説で、46年ぶり2度目の映画化を手掛けたのは、塚本晋也監督、脚本も彼で、自分のこの映画にも主演出演している。

戦後70年というタイミングで、2015年に製作、出演者は、リリー.フランキー、中村達也、森優作など。

 

 

橋本監督は、高校時代に初めてこの原作を読み、その戦場の場面の恐ろしさが、頭から離れなかったため、何年も前からこの映画を製作しようと考えていたが、製作費用の面で都合がつかず、監督自ら出演するという、自主制作という形で公開までこぎつけた。

1944年10月20日から翌年8月15日まで続いたフィリピン.レイテ島での戦い、日本軍は大敗を喫するだけでなく、多くの兵士が食べ物に困って餓死する者が多かった。

ネズミなど、小動物だけでなく、人体の肉までもむさぼるなど、究極の極限状態であった。

 

 

極限状態で、人はどうなってしまうのか?この映画では、いわゆる映画的なうそやきれいごとが入りこむ余地は全くない。

見ていて、ここから逃げ出したい気持ちに襲われるが、ここは映画を見る場所で、終焉まで、目をそむけることは許されない。

まさに、この映画の重厚感は半端ない、鬼気迫るストーリーが、圧倒的に迫ってくるという感じがする、究極の反戦映画である。