(ザマザマ)とは、ズールー語で(幸運への挑戦者)という意味であるが、今まさに、
金の価格が急上昇しているがために、世界有数の金産出国である南アフリカで、違法採掘が過熱している。
ドキュメンタリ―映画(ウイアーザマザマ)を作った監督は、ロザリンド.モリスコロンビア大学教授であるが、氏によると、この地方では、若者の仕事がなく、失業率は35%にも上り、ザマザマの大部分は不法移民で、ギャングが増えており、廃坑6100か所での違法採掘では縄張り争いが激しくなっているということであった。
金鉱山の廃坑での違法採掘で、、南アフリカ警察は11月3日、北東部の金鉱の町、オークニーの廃坑で、違法に採掘していた565人の身柄を拘束した。
19世紀後半から、ダイヤモンドや金の試掘で成長してきた南アフリカ、しかし、1980年以降鉱業は衰退、採掘量はピーク時の5/1まで減少、廃坑が増えているという。その廃坑を乗っ取り、ダイヤモンドや金をあさっているのが、ザマザマで、危険な労働環境で
働き、坑道の崩落や肺疾患などにかかる人も多いのだが、一攫千金を求めてやってくる人は多い。
違法採掘者に人気の場所は、南アフリカ東部のクワズ―ルー、ナタール州で、正規の鉱脈より、岩中の金含有量が多いのだという。
フィリピンでも、ゴミの山で、資源をあさり、環境が悪いため病気にかかる人が多い現状があったが、背に腹は代えられないとはいえ、世の中にまだこういう現状があるのは、大変なことだ。