JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業が開発を進めている日本の新たな主力ロケット(H3)は、去年初号機の打ち上げに失敗し、搭載されていた地球特別衛星(だいち8号)が失われた。
2024.7.1 昼過ぎに、鹿児島県種子島宇宙センターから、日本の新たな主力ロケット(H3)3号機が打ち上げられた。打ち上げからおよそ17分後、搭載した地球観測衛星(だいち4号)を予定の軌道に投入し打ち上げは成功した。
(だいち2号)は、かの能登半島地震でも、地殻変動分析に活用されたが、その当時の4倍の能力を持つ新たな(だいち4号)の運用によって、災害時のよりタイムリーな、しかもH3よりも広範囲な被害状況の把握が期待さている。
(H3)の打ち上げは、内閣府の計画によると、2032年までに、少なくとも22回が予定されている。
その際の打ち上げ費用は約1回に100億円かかり、ロケット打ち上げビジネスも、アメリカ、イーロン.マスク氏のように民間でのロケット開発をするなど、国際競争が激しくなり、更に一層のコストダウンを図り、エンジンパワーの増強が求められている。
(H3)は、年間6機の打ち上げを目標に掲げていて、今回大型衛星の軌道の投入に
初めて成功したことで、今後の安定した運用に向けて、スタートラインに立ったことになる。