奈良県富雄丸山古墳から出土した(蛇行剣)が、橿原考古学研究所付属博物館で、3月30日から初めての一般公開が始まり、この4月7日まで公開中である。
全長2m37cm、蛇のように曲がりくねった蛇行剣は、4世紀後半に作られたとみられる。
長さ38cmの(つか)や、その先にある、最古の喫型把頭、叉、全長約2m48cmの
鞘など、剣にまつわる貴重な発見が相次いでいる。
鞘は、木製とみられ、棺は漆塗りの痕跡も極めて保存状態の良い木製の棺で、長さは5m以上!
そのほか、青銅鏡、堅櫛も見つかり、恐らく、埋葬者は女性的な感じがするという。
古代東アジアの4世紀は、謎の4世紀とされており、この世紀の事情は、あまりよくわかっていない。
(つか)は長さ38cmに復元され、全面に黒漆が塗られ、表面には、何らかの文様があしらわれている。
蛇行剣の用途については、刀匠の河内国平さんによると、(武器として使うには使いずらいので、恐らく儀式などに使われていた可能性がある)と、話してくれた。
いずれにせよ、今回の発見は国宝級の発見であり、日本刀剣の歴史につながるすばらしい
発見のようだ。