全ての物事は、始まった瞬間に終末へ向かう。

ぼくが
送電線が空にかかる光景を夢想している頃、
彼の地で息絶える命がある。

冬の孤独にたたずむ樹木は
静かに春を待っている。
美しく広げた枝も
静かに死を見つめている。

風に意志はない。
あるのは傾斜。
意味を見出だすのはぼくの仕事だ。

真理に触れる。
それ自身、密かな
かなしい、と声に出したら
それは僕の思っているかなしさとは違った。

さびしい、と声に出したら
心が静かに震えた。

たぶん、さびしいからかなしくて
途方に暮れてしまうんだ。

きっと寒いから。
冬だからこんな気持ち。
芯から冷えたら、なかなか温まらないから。
温かい紅茶を飲もう。
ほら、そこに光の粒
楽しいことが沢山あって涙が止まらない
楽しければ楽しいほど
悲しい悲しいがたまっていく

スキップしながら
空を見上げながら
明日のことを考える
未来のことを考える
夢見たものは何ですか?

どんなに楽しくても
悲しい、は消えない
生き続ける限り
みんながみんな
必死になって働く

くるくる働く
くるくるぐるぐる
お互いの動きがぴったりはまって
スムーズに処理できると
なんだか心地いい
一体になって働いている感覚

みんなが一つの歯車になって
それぞれの役目を精一杯果たす
そして仕事が片付いていく

何も問題なく
すべてが順風満帆
働いていることに対する強烈な満足感

こうでなくっちゃ仕事はできない
こうでなくっちゃ仕事は楽しくない

立ち続けることはなかなかの苦痛をもたらすけれど
その痛みさえ忘れられたらこの上なく楽しい時間になる

私は今、私の世界を回している
知っている。
悪いのは君じゃない

わかっている。
悪いのは君じゃない

頭では理解している。
悪いのは君じゃない

だけど

僕だって傷つくんだよ