前山湿原、渋池、四十八池湿原、大沼池等、

約10㎞の池めぐりコースを歩く。

 昨夕刻より雨は降り続いていており、カッパ装着で臨んだが、

サマーリフトで山頂駅を降りた頃には小ぶりとなり、歩きやすくなる。

 

 

 前山湿原

 ここは大きく開け、志賀山や鉢山、横手山等の眺望が楽しめる。

 

 志賀山

 志賀山は、志賀高原の中央に位置する山。

二つの峰を持ち、裏志賀山は2037m

渦状溶岩流が周りに沢山の池を作った。

今日は、この山をぐるっっと回って池めぐりする。

 

 ニッコウキスゲ

 ニッコウキスゲの単独の株を見ることは珍しい。

 

 シラタマノキ

 釣鐘形の花を下向きに咲かせている。

花も実も白い球形。

 

 ミヤコグサ

 開けた平地に、明るい黄色の花は、和めてくれる。

別名がエボシグサ(烏帽子草)。花姿から。

 

 渋池

 小さな浮島が漂う静かな池。  標高1800m。

風もなく、水鏡も見ることができた。

 

 ツルコケモモ

 高山の湿地に生えるためか、

志賀高原ではモウセンゴケと同居している。

 

 モウセンゴケ

 日当たりの良い場所のためなのか、日に焼けたのか赤みが濃いい。

 

 ハクサンシャクナゲ

 頻繁にハクサンシャクナゲを見ることができる。

今が見頃なのだろう。

 

 浮島

 ミズゴケなど、植物の遺体が分解されず蓄積されて、島となっている。

風に吹かれて、池の中を放浪する。

浮島の赤い部分はモウセンゴケだろう。

 

 コメツガ

 葉が米粒のように小さい栂。

寒さに強く、1500m位の亜高山地帯に育つ。

20m以上の巨木となる。

 

 木の根っこ

 瓦礫や岩の多い火山の流出地に育った樹木。

根っこが地上に出没し、複雑な光景を作り出している。

人間にはできない芸術作品だ。

 

 コバノイチヤクソウ

 亜高山地帯の森林によく育つようだ。

志賀高原ではあちこちで見かける。

 

 ゴゼンタチバナ

 ゴゼンタチバナも森林地帯の道で何度も出会う。

秋には、可愛い赤い実が楽しませてくれるだろう。

 

 四十八池湿原

 志賀高原を代表する湿原。

深さ30~70㎝位の池が60個位ある。

四十八というのは、沢山あるという意味だろう。

コバイケイソウの葉が手前に見える。

 

 カラマツソウ

 花弁のように見える、細くて白い部分は蕊。

萼は欠落し花弁は無い。

 

 ヒオウギアヤメ

 枝分かれして花をつける。この花も二連して花をつけている。

アヤメと異なり、中央に立ちあがた花弁がないのは、

花姿としては、少しばかり形が収まらない感じがする。

 

 トキソウ

 横に向いて咲かせる。

開花前のようだが、良い色合いの花だ。

 

 ホソバノキソチドリ

 花も茎も緑で、目立たない花だ。

個々の花は勝手な方向を向いている。

「木曽千鳥 」という鳥は、いるのだろうか?

 

 ホザキイチヨウラン

 漢字で「穂咲一葉蘭」。

この株は開花前で、

花は開花すると、360度回転するという。

想像が付かない。見てみたいものだ。

 

 ヤマガシュウ?

 ?

 

 ミツガシワ

 花の終わったミツガシワが、池に反映している。

満開時の光景を見たいものだ。

 

 コバイケイソウ

 二日間で、唯一のコバイケイソウ。

 

 キンコウカ

 金光花。金色に輝く花

花弁6枚の金バッチ。

 

 マルバシモツケ

 葉の形が丸いシモツケ。

沢山の長い雄しべが、飛び出ている。

 

 ワタスゲ

 ガイドさんの話では、今年は志賀高原では、全くワタスゲが不作とのこと。

数少ないワタスゲも、昨夜来の雨で「しょんぼり」。

 

 志賀神社

 四十八池湿原の出口の、志賀山神社との分岐点の鳥居。

鳥居の横木の割れ目に、賽銭の硬貨を差し込んでいた。

積雪時には、しめ縄の近くまで雪があるとのこと。

鳥居に登らなくて、もできることなのだ。

 

 ※ 7月14日撮影