吉野山の上千本の宿に宿泊し、

朝夕の桜に浸り桜をたっぷり満喫したくて、

例年の見頃と言われる10日と11日に行った。

 

 今年の桜は全国的に10日位早く、

吉野山でも下・中・上千本の桜は、ほぼ完ぺきに葉桜になっていた。

 

 奥千本は桜が残っており散りはじめと聞き、

朝食をそこそこで済ませ、朝一番のバスで奥千本に向かう。

 

 

 奥千本のサクラ

 

 

 金峯神社の鳥居

 金峯神社の鳥居の前でバスを下車し、参道を登る

 

 

 参道脇のサクラは未だ残っているようだ。

少し期待が高まる。

 

 

 金峯神社

 

 

 西行庵への周回道

 登り口に、「熊出没」の注意ビラが貼られており、ちょっと躊躇うが、

かなり厳しい道を西行庵目指して20分ほど登る。

 

 

 奥千本のサクラ

 左手の木々の合間から、今が盛りのサクラが目に飛び込んでくる。

植樹されて未だ若いサクラの木だが可愛くてきれいだ。

 

 

 谷の向かい側の少し育った桜の木は、花が散り終ったばかりで、

赤茶色の若葉が、とても素晴らしい。

 花がなくても幽玄的な感じで、見たことの無い景観だ。

 

 

 狭い台地び聳え立つ桜の木がアクセントになって、絵が落ち着く。

 

 

 西行庵

 谷あいの少し開けた場所に西行庵がある。

武士を捨て法師となった西行が、2・3年程わび住いをしたと伝わる小さな庵。

 ここからの奥千本の景観が素晴らしい。

 

 西行は2000首ほどの和歌を詠んでいるが、サクラの歌は230首ほどあるという。

この場所は、サクラ好きの西行にふさわしいわび住いだったのだろう。

 

 

 かって、奥千本は広いサクラの名所だったが、

桜の木は戦前に伐採され杉檜が植林され、また、自然災害で西行庵周辺だけになった。

 平成期に入り奥千本の再生に入り、10年程前に杉を伐採し1000本の桜が植樹された。

さらに3500本桜の木に入れ替えており、成木すれば素晴らしいサクラの世界が出現するだろう。

 

 

 

 

 シロヤマザクラ

 吉野山のさくらはシロヤマザクラで、開花時に赤茶色の若葉を出す。

花は白いが赤茶色の葉と相まって全景ではピンク色に見える。

 

 

 花が散ったばかりの若葉は赤みが増した感じだ。

花柄もきれいに残っており、「いとおもしろい」。

 

 

 大名行列

 コロナで中断されていた大名行列が復活したので、

奥千本から戻り行列を追っかけた。

 

 

 後ろからなので稚児さんたちの行列を見ることはできなかったが、

奴さんが終点の蔵王堂の階段を登り始めたので、奴さんの練り歩きを見ることができた。

 

 

 中千本あたり

 八重桜は開花時期が遅いので今が見頃。

 

 

 吉野山は約3万本の桜があり、多くはシロヤマザクラ。

吉野山では、サクラは神木。

多くのサクラの名所は桜並木で、花見のサクラ。

 

 

 

 

 紅葉の新緑も美しい。

 

 

 宿の入口のシダレザクラが迎えてくれた。

花は終わりに入っており、ボリュウムに欠けるのは仕方がないだろう。