大雪三日目は、銀泉台から第一花園、第二花園、

そして、コマクサに会いに駒草平を往復した。

 

 途中、何か所か雪渓もあり慎重に足を進める。

なだらかな砂礫地の稜線に着く。

駒草平だ。

期待のコマクサに会えるかな。

 

 

 コマクサ

 緑が殆どない砂礫地のいたるところにコマクサが群落している。

登坂道とは隔離されているが、杭の傍にもコマクサが咲いている。(左二本目の杭)

 

 正面中央の残雪が、ドレスアップした貴婦人のように見える。

高山植物の女王と呼ばれるコマクサの看板かな。

 

 

 コマクサは、常に風雪などで、砂礫が移動する不安定な場所に、生育する。

乾燥にも強い、特別に長い根を持つ植物しか生き延びれない場所は、競合相手がなく、

太陽光を存分に享受することができる。

 コマクサの根は、1m位ありしっかりと大地を捕らえている。

 

 

 外側の二枚の花弁は基部が膨らみ、開花すると先端は外側に反り返る。

内側の二枚の花弁は突き出し、先っちょが丸まって、馬(駒)に見立てて名がついた。

 蜂は、トラマルハナバチだろうか。

 

 

 蕾の進化が、右下から中央下と進行し、

中央寸前の蕾は馬ずらそのものだ。

そして開花が中央上だ。

上手く一枚の写真に進行状態が収まった。

 

 

 ヨツバシオガマ

 葉が花茎に四枚輪生してついているから名前がついた。

紅紫色の花弁が良く目立つ。

筒状の萼からラッパ状の花冠がでて、先端が二つに分かれている。

 数頭の鳥が羽ばたいているように見える。

 

 

 キバナシオガマ

 鮮やかなレモンイエローの花に、チョコレート色の頭が印象的。

黄色い羽の鳥と言えば、カナリヤかな。

カナリヤの大乱舞。

 

 大雪 固有の花。

他では見ることができない。

出会えたのはラッキー。

 

 

 エゾツツジ

 ピンク掛かった赤紫の、鮮やかな色合いの花だ。

30㎝ほどの小さな木だが、花が大きく頭でっかち。

でもきれいな花だ。

 

 

 キバナシャクナゲ

 昨日、旭岳で見たキバナシャクナゲは白だった。

この花は、咲き始めで新鮮なのだろう、淡いクリーム色。

 花が盛りを過ぎると白っぽくなるようだ。

名前と一致した黄色い花だった。

 

 

 コガネギク ?

 ミヤマアキノキリンソウかもしれないが、

大雪の高山なのでコガネギクであって欲しい。

 アキノキリンソウより、黄色い花を茎先に穂のように付けている。

 

 

 エゾコザクラ

 休憩した雪渓の傍の登坂道のあちこちに、エゾコザクラが群落していた。

 

 

 花の色合いも痛みが少なくきれいだ。

 

 

 チシマヒョウタンボク

 ビックリするような花形と名前だ。

葉の上中央に二つの花が咲いている。

 果実が二つくっついているのを瓢箪に見立てた。

果実を見てみたいものだ。

 花弁の間から、方々に7飛び出ている、蕊のような物は何だろう。

興味深々の花だ。

 

 

 ウコンウツギ

 登坂道のあちこちに沢山の花をつけて、疲れを癒してくれる。

高齢者の自分はほっと息づく。

 

 

 エゾノツガサクラザ

 

 

 エゾヒメクワガタ

 小さな花で、見落としてしまいそうだが、上品な花だ。

北海道でしか、出会えない花とのこと。

 

 

 メアカンキンバイ

 五つの花に、それぞれ蟻が、しっかりと蜜を採取している。

 

 

 ゴゼンタチバナ

 方々でお目にかかる、高山植物 定番の花。

大雪では意外に少ない。

 

 

 フキノトウ

 奇麗なフキノトウの綿毛。

 

 

 北海道の蕗の特徴は、なんといっても、デッカイことだ。

フキノトウも、デッカイ。

 

 

 銀河の滝

 

 

 

 流星の滝

 

 

※ 7月12日撮影