初秋の花を求めて麦草峠から白駒池に行ってきた。

 バスは八ヶ岳山麓を登り、麦草峠を目指す登坂中はひどい濃霧で心配したが、

標高2,000mに近づくあたりから霧が晴れ、雲海の上に出て心地よくハイキングをすることができた。

 麦草峠野草園は、期待していた以上に晩夏の花が待ていてくれた。

高山の野草の最後を飾るリンドウや、ヤマラッキョウも迎えてくれた。

 

 オヤマリンドウ

 リンドウは秋の野草の代表花。

綺麗な青紫色の花を上に向いて咲かせる。

リンドウは晴れた時しか開花しないし、群生することもない、頑固な花だ。(この日は曇りで開花なし)

 古くから薬草だが、とても苦いので“竜胆”と名がついた。

まさに「良薬は口に苦し」である。

 

 リンドウは敬老の日のフラワーギフトとして定番している。

高貴さと薬効からなのか、健康と長寿を願う花としてふさわしいのだろう。

 

 白っぽいリンドウも初めて見たた。

 

 カライトソウ

 狸か何か動物のしっぽのように垂れ下がって花を咲かせる。

ふさふさとした糸みたいなものは、1㎝位の雄しべとのこと。

このきれいな雄しべを高価な唐の糸と見立てて名がついた。

 

 終わりを迎えた花たちが最後の踏ん張りで残っていた。

花数や株数は少ないが結構いろいろな花が待っていてくれた。

 

 アキノキリンソウ

 

 マツムシソウとワレモコウ

 マツムシソウの花の終わった坊主が一段と成長している。

ここのワレモコウは赤みが強い。

 

 ハクサンフウロ

 

 ヤナギラン

 たった一本だけ残っていた。

花もいよいよ終わりで、花茎の頭に十輪ほどの花が残ていた。

 

 ホタルブクロ

 

 アカバナシモツケソウ

 伊吹山のシモツケソウより朱が濃い鮮やかなピンク色だ。

枝はちょっと細い赤い珊瑚みたいだ。

 

 トリカブト

 猛毒の代表花だが、本当に兜に似ているのが愛嬌か。

 

 ヤマハハコ

 花期が過ぎてもドライフラワーの佇まいで、雪の降る頃まで残っている天然のドライフラワー。

ハハコグサに似ているから、この名前がついたが、

黄色い花を白い総苞片が囲って守っている花姿は、母子草そのもの。

 

 ヒメシジャン

 

 ヤマラッキョウ

 秋の野草の代表花。

いよいよ山に花は殆どなくなっていく。

 

はなが終り秋の収穫の時期となった。

 

 シシウド

 秋になっても迫力がある。

シシウドは好きな花だが、改めて好きになった。

 

 コバイケイソウの実

 

 バラの実

 バラの種類は分からないが、バラの実であろう。