名古屋のホテルを8時に出発し伊吹山に向かう。

関ケ原インターを出て、一気に1100m位のドライブウェイをのぼる。

 西登山道に入るとすぐにシモツケソウ、クガイソウ、イブキトラノオなどが迎えてくれる。

 

 イブキトラノオの群生

 イブキトラノオは全国の高山地で見られるトラノオだが、

伊吹山に多いというのでこの名前を貰っている。

白または少しピンクかかったブラシ状の花が風にまかぜてゆらゆら揺れている。 

 

 クガイソウ

 花の下に、輪生する葉が何層かついているので、九階(蓋)草と呼ばれている。

筒状の花を下から順にびっしりと咲かせる。

 良く似たルリトラノオは確認できなかった。

 

 シモツケソウ

 シモツケソウは伊吹山の代表的な花。 高原の女王様。

咲き始めでまだ大群落にはなっていないが、鮮やかなピンクのカーペットを作り始めている。

濃いピンクの仁丹粒のような蕾がはじけて、淡いピンクのパウダーのように開花する。

 

 メタカラコウ

 今が盛りとあちこちに黄色い花が穂状態で立ち上がっている。

なぜか花弁は1から4枚くらいと不揃い。

オタカラコウより細身なので「雌」がついあた。

 

 シシウド

 枝ぶりのよい堂々とした立ち姿が素晴らしい。存在感は十分である。

小さな花がびっしりと花火のようにつけており、一本のシシウドには数千個の花がついているだろう。

種子が落ちてもそのままの姿で初冬まで立っているとのこと。

 

 キオン

 茎先は良く枝分かれしており黄色い花をつけている。

紫苑に似て黄色いからキオン。

 

 キリンソウ

 花が黄色で輪のように咲くからこの名がついた。

架空の動物の麒麟からでは無いようだ。

 

 キンバイソウ

 キンバイソウはちょっと終わりに近づいているようだが、

花姿も良く鮮やかな山吹色の花で良く目立つ。

中央のちょっと幅のあるしべみたいな部分が花弁である。

花の中央の緑の突起も特徴的である。

 

 オオバギボウシ

 よく見かけるギボウシだが、ここのオオバギボウシの花はきれいだ。

若葉は“ウルイ”と呼ばれ通販でも取り扱われている人気の山菜である。

 

 クサフジ

 カラスノエンドウに似ているが、

青紫の花を下向きに連ねて咲いているのを“藤”に見立てた。

 

 ヤマアジサイ

 ガクアジサイに似たいる。花の色は多彩である。

 

 お花畑

 広い山頂は、いくつかのお花畑として保護されている。

 

 伊吹山山頂

 伊吹山は観測史上第一の積雪記録(1182㎝)を持っている。

また、、一日の積雪量の230㎝を記録している。

大正時代はには関西地方のスキーの山として活用されていたが今はまたくないようだ。

 

 日本武尊の像

 日本武尊の像が立っている。

日本書紀に、日本武尊が東征の帰途に伊吹山の神を倒そうとして、

返り討ちにあっという神話にちなんで建てられたようだ。

 

                                                 (7月19日訪問)