コバイケイソウやミヤマキンポウゲのお花畑が広がる中、

雪どけを待ってた多くの高山植物たちが、競って次々と開花を始める。

 

 ミヤマクロユリ

 花好きの多くの人が一度は見ることを憧れる花、クロユリ。

 我々世代の殆どの人が知っている、菊田一夫の「君の名は」の主題歌 ”黒ユリは 恋の花 ……” だが、

花弁には沢山の斑点があり、百合のイメージと大きく異なる。

ユリではあるが、バイモの種だと聞くと納得する。

それでも、黒い花は珍しいし、名前も良いから多くの人を引き付け興奮する。

 悪臭があることから、英名で skunk  lilly との別称がある。

戦国武将の佐々成政のクロユリに関する二つの逸話がある。

                               (多くの花図鑑に乗っかっています)

 カメラを構えていると、蜂も花に魅惑されたようにで飛び込んできた。

best  timingでシャッターを押せた。

蜂のホバリングが聞こえてきそうだ。

 

 ウラジロナナカマド

 沢山のウラジロナナカマドの木に、綿をちぎってのっけたように花をつけている。

秋にはこれらが果実となり、葉っぱととともに、きれいな紅葉世界を作り出す。

 

 コイワカガミ

 高さは10㎝足らずの花茎の先にコイワカガミの花がかわいい。

可憐なピンクのお子様ドレスのような花だ。

 

 カラマツソウ

 開花すると、蕾の時にはあったピンクの萼片が落下して裸になったが、

沢山の白い雄しべが輪状に広がり花姿を作っている。

雄しべが頑張っている面白い花だ。

なんだか、白ふんどし姿で頑張っている男気を感じ、気に入った。

 

 クルマユリ

 濃いオレンジの花弁が存在感を発する高山植物の代表花。

百合の花としては小ぶりだが出合うとうれしくなる。

葉が車輪状についているからこの名がついた。

 

 キバナノコマノツメ

 葉の形が馬の蹄に似ているとのことから名がついたが、

我が国で唯一の「スミレ」の名がつかない、スミレである。

馬ずらのような下の花弁に褐色の筋が入るのが特徴的だ。

 後ろの白い花はツマトリソウかと思うが花弁の柔らかさに違和感がある。

他の花なのかもしれない。

 

 チシマギキョウ

 千畳敷カール遊歩道の最後の急な登りを上がりつめた休みどころの岩陰に、

濃青紫色のチシマギキョウの小群落が、登りの疲れを癒してくれる。

 小さな葉っぱや細い花茎の割には数多くの、4㎝位のやや大きめの花だ。

花弁に沢山の産毛がついているのも面白い。

名前の通り、対馬や樺太島あたりに多いようだ。

 

 ミヤマリンドウ

 濃青紫色のリンドウ。

リンドウは秋の花だが高山ではあまり季節に関係がないのだろうか。

リンドウは陽が照らないと開花しないが、この日は快晴でしっかりと開花している。

 

 シナノオトギリ

 鷹匠の兄が、鷹の傷薬の秘薬をばらした弟を切り殺した血祭で、

飛び散った血が花についているから花弁の一部が赤いという、弟切り伝説で有名な花。

花の一部が赤い花を初めて見た。(今まで見た花は黄色一色ばかりだった)

 

 ハクサンボウフウ

 小さな白い花の集合した班姿。

「白山防風」 面白い名前だ。

防風というのは台風の防風でなく、風を防ぐ = 風邪薬なのだろうか。

 

 

 

 ロープウエイ山頂駅を望む

 

 縄文原人のアモイかのような岩石   (勝手に命名岩)

 

 日本最高所の駅   (二位と三位はどこか知っているかな)

 

                              (7月18日訪問)