赤城山のレンゲツツジは、つつじ祭りも一週間前に終わっていた。

今年は何度、目的の花が終ったと書いたのだろう。

 サラサドウダンも少し終わりに入っていたが、

小沼周遊道路には沢山のサラサドウダンが咲いており、見損なったレンゲツツジの代役を果たしてくれた。

 

 サラサドウダン

 

 すっかり終わったレンゲツツジをあきらめ、早い昼食を取り、覚満淵を周遊する。

 

 マタタビ

 マタタビはバスの車窓から度々見るが、やっと遊歩コース上で出会った。

マタタビの花は白化した葉の下にひっそりと咲く。

葉が白化するのは、花が目立たないので昆虫たちの気をひかせるためといわれている。

 猫に臭いを嗅ぐわせると特有の反応を見せることから、「猫に小判」という諺がある。

実際に猫で実験すると8割位の猫が反応するといわれている。

 名の謂れはいろいろだが、旅人が宿でマタタビの果実やお浸しを食べると、

また明日頑張って旅に出ようと元気が出るという説が面白い。

 

 覚満淵

 

 唯一残っていたレンゲツツジ

 レンゲツツジがかろうじて残っていたが、花を楽しむとまではいかない。

かなり疲れた花で萼が取れそうな花もある。

 

 

 一羽の鴨が何度も逆立ちして潜水していた。

ここには魚がいそうにもないが何を探していたのだろうか。

 

 モウセンゴケ

 モウセンゴケはコケと名がつくが種子植物である。

葉の先端の長い毛は甘い香りの粘液を出し、虫を誘いこむ食虫植物。

日当たりが良いと粘毛が赤く色つき、毛氈を引いたようになる。

 

 ヤマオダマキ

 日本の原産のオダマキは2種しかなく、西洋オダマキとの園芸品種は70種位ある。

 

 クサタチバナ

 花が橘に似ているからこの名がついたが、柑橘系ではない。

 

 ウツギ

 

 サラサドウダン

 仲間のドウダンツツジは壺形の花だが、サラサドウダンは釣鐘形の花。

紅の縦型に筋が入り、美しい更紗模様の花を作りだしている。

別名  フウリンツツジ。

 

 森の精霊樹

 小沼を半周したところから、背の高いミズナラの森「おとぎの森」に向かう。

森の中央あたりに、この森の精霊の樹と思われる巨木にパワーをもらう。

 

 栗太郎

 赤城ふれあいの森は、珍しい栗の原生林。樹齢100年を超える栗の原木の森。

ひときわ大きいのは樹齢数百年ともいわれる「栗太郎」。

幹回りも太く、とても栗の樹とは思えない。

 

 コアジサイ

 他のアジサイのような装飾花がなく、小さな粟粒のような花が密集している。

泡がパチパチとはじけるような優雅な花。香りも良い。

 

 アワモリショウマ

 白い小さな花がブラシのようになって数本付いている。

サラシナショウマかとも思うが、ちょっと房の付き方が違うようだ。

「あわもり」と聞けば、沖縄の焼酎「泡盛」を思い出すが、関係がない。

 

 赤城ふれあいの森の駐車場の近くにナナカマドの一部が紅葉していた。

ちょっと早すぎるのは別の原因でもあるのかな。