ミズバショウ・ワールドを堪能した後、顔を出し始めた高山植物を求めて先に歩を進める。
残雪が残った木道や登り道が多くなる。
浮島湿原に入る頃はコースの三・四割位は雪道となる。
雪どけが始まれば、待っていたっかのように高山植物が顔を出す。
シラネアオイ
薄紫の4枚のきれいな大きな花弁の花。日本屈指の人気の山野草。
「シラネアオイの様だと」、この花をプレゼントされる女性は幸せになるだろう。
ショウジョウバカマ
面白い花弁のショウジョウバカマもあちこちに見かける。
イワカガミ
イワカガミが少し下向きの横を向いて立っている。
高山の岩場に、昔の手鏡のような円い葉でこの名がついた。
現在の手鏡は殆ど四角形なので、ピント来ない人も多いだろう。
白い5本の雄しべがしっかりと見えており、花の中にもう一つ花があるように見える。
イワナシ
花なのか、蕾なのか分からなかったが、調べてみるとイワナシの花だった。
1㎝位の小さな目立たない花。果実は梨のような味がするとのこと。
高山の絶壁に生えるので、果実は100gが1万円位もする希少なフルーツ。
花より果実の方が有名なのだ。
エンレイソウ
エンレイソウも花が痛んでおらず良く立ち上がっている。
ムラサキヤシオツツジ
濃いい紅紫色のツツジ。
八回(八染)染めたような濃いい色から名がついた。
展望湿原で、ちょっと早い昼食をとる。
眼前に素晴らしい白馬系の山並みと白馬大雪渓が展開する。
白馬大雪渓
杓子岳・大雪渓・白馬岳
白馬岳は、雪どけして山の斜面に現れる黒い岩肌が馬の形に見え、
苗代を作る時期の農作業の目安としたことに由来して名がついた。
苗代馬 → 代馬(しろうま)だったが、地図を作る時に「白馬」となったようだ。
今は、山は「しろうま」、地名は「はくば」と表記されている。
白馬大雪渓は、日本最大の雪渓と言われている。標高差600m、登高距離2㎞...
345種もの高山植物の宝庫である。チャレンジしたいが雪渓登りは自分には無理かな。
早朝の白馬山系
朝5時に宿の屋上から撮った。
本来、黒い岩肌が朝日に照らされピンクかかっている。
ゴゼンタチバナ
昼食後、ちょっと厳しいと言われたが、花が多いという展望台からヤセ尾根ルートに入る。
展望台手前の登り道で、願望のゴゼンタチバナとマイズルソウの群落に会う。
名前は優雅だが 四枚の白い総苞を土台に、二十個近くの小花が集まって木陰に咲いている。
名前の謂れは、白山の主峰 午前峯と、果実が橘に似ることからついた。
マイズルソウ
カラマツソウ
長い茎の先に、白い綿毛のような花弁がつき、耳かきの綿棒のような花だ。
花弁に見えるのは蕊とのこと。不思議な花だがきれいな花だ。
カラマツの葉に似るから名がついた。
オオカメノキ
アジサイに似た白い装飾花。
葉っぱが亀の甲羅に似ているからこの名がついた
(ウミガメの甲羅がイメージがわく)
ツマトリソウ
妻取り草ではない。
花弁の先端が、うっすらと淡い紅色に褄取られるのが名前の由来。
実際には褄とられたツマトリソウはなかなかみられない。
今年、他の場所でも見たが、そこでも褄とられていなかった。
ミツバオウレン
ニリンソウ
ほとんどの地域では終わっているニリンソウが咲いている。
ここは、今が早春なのだ。
チングルマ ?
チングルマで良いのだろうか。
ゴンドラ乗り場で買った図鑑(6月18日)には乗っかていない。
チングルマだと初めての花だ。そうだったら ラッキー!