先日、試写会で見てきた

蜩の記

黒澤監督の愛弟子、小泉堯史氏の作品

前代未聞の事件を起こした罪で10年後の8月8日に切腹をすることと、その日までに藩の家譜を完成させることを命じられたら戸田秋谷

その切腹の日は後三年

その三年をお目付役として監視する藩名を受けた庄三郎が、秋谷と、その家族、周りの人との関わりを描く作品です。

その中で、出てきた台詞が印象的でした。

縁〔えにし〕はすべての人とあるわけではない。相手を生かすために、縁はある。

最後の秋谷が切腹をする日、妻の織江は優しい手つきで最後のお茶を淹れ、二人でそれを飲みます。

そのときに、秋谷は、

そなたは私と一緒になったことで悔いはないか?と問います

織江は、

私は、ずっとあなたとご一緒で幸せでした

そして、そっと手を重ねます。

そのあと、彼の髪を結い、死に装束を着せ、穏やかな顔で彼を送ります。

病でもなく、事故でもなくその日は死ぬ日だと分かりながら10年を、前向きに家族皆で過ごし、主の尊厳ある死を、見守る家族。

そして、そこに関わった庄三郎。

時代劇ですが派手な立ち回りもなく、心の内を表現した素晴らしい作品でした。

夫婦愛

家族愛

初めての恋

師弟の愛

若い、でも固い絆で結ばれた友情

あらゆる形の愛がちりばめられた作品でした。


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