団体交渉が始まって、3ヶ月後、

私は会社に突然、解雇されました。

「明日、解雇です」

 

解雇翌日、委員長は、言いました。

「本当に解雇するとは思わなかったよ」

 

責任をとらないと労働者に訴えました。

「解雇されでも何もしてあげられません」

委員長は言いました。

 

ユニオンは、団体交渉で組合の要求だけを述べました。

私の思いは要求にもしません。

無断で、このユニオンは、会社に要求書を

3度続けて送りました。

 

そして、労働者を3ヶ月で解雇に追い込みました。

そしてまた、

要求した金銭は、

1円も得られませんでした。

 

委員長は解雇されない前提で、

金銭要求をした、

私には悪気が無いとアピールする訳です。

 

年中、金銭闘争を好み、

団体交渉の後で、

労働者が会社からどのような目に遭わされても

気に留めません。

 

私は、この組合が、万年、

組合員数を何十人程度で安定させている訳が解りました。

 

労働者が、ここに入っては、金銭闘争を仕向けられる。

勝てば、争議和解金を組合に払い、負ければひどい目に遭う。

勝っても、負けても組合を辞めます。

 

組合は、最後に活動目的が労働者に知られてしまいます。

これは、組合にとっては好都合です。

解雇されてからも、労組に居られては困ります。

もう、お金は取れないのですから。

労働者は、最後にこのことを知っても手遅れですね。

 

この組合は、労働者の悩みを利益確保のために使い、

団体交渉の場を設けて、

金銭要求に尽力します。

 

でも、この体質を事が起こる前に見抜く事は難しいのです。

ユニオンは何年も、組合員に労組を信用させて加入させ、

金銭を要求する団体交渉に持ち込みます。

団体交渉が終わる頃にならないと、

ユニオンの体質に労働者は気付けません。

 

労働者にとって、団体交渉やユニオン加入は、

生涯に一度のことでしょう。

信用させられて当然です。

見抜けなくてと当然です。

 

だから、2つ以上のユニオンに相談をして、

規約の争議解決金を見なければならないと思うのです。

 

争議解決金が15%の時、法外と判断された判例があります。

5〜10%だと、妥当と判断されることが多いようです。

私のユニオンはこの割合が「言い値」でした。

相談です。

 

でも、怖いのはこの相談を勝ってからするのです。

だから、言い値になるのです。

私は金銭が得られなかったので、

言い値にはなりませんでした。

つまり、争議解決金をいくらにするかという話しは、

最後にするつもりだったのです。

怖い仕組みです。

 

相手は、労働組合に加入させるプロです。

団体交渉は数を打てばあたる。

だから沢山行う。

団体交渉のあと、労働者が、

会社にどのような仕打ちをされても構わないと考えています。

これは、顔にも言葉にも出しません。

 

労働者は、労働組合を選んだ責任があると追い込まれます。

ユニオンは争議解決金が取れず、解雇された労働者には、

何もしません。

辞めて欲しいのです。

 

労働者が、要求をかなえるには団体交渉しかないと言えます。

でも、これを利用する組合役員がいることを、

どんなにユニオンにすがりたいときでも、

忘れず、覚えておくと良いと思います。