少しのことに
ほとばしる汗



陽射しに攻められ
寡黙の境地



真夏日の
梅雨の晴れ間に



項垂れた花を
見つめて



水栓をひねり
シャワーをかければ



暑さに負けずに
野鳥が囀り



高らかな声で
後押しをする



ミニチュアな
虹の架け橋の七色が



きっと大丈夫と
囁くように儚く消えた











蜜柑
( 2024.6.24 )