歩く
いつもの
散歩道


あちらこちらから
「私を見て」って
聴こえてくる


その声の
先には
いつの間にか


蕾膨らみ
花開く
ごく小さな白


気ままに
風に
揺れる枝


季節の訪れを知り
精一杯咲く
小さな命


肌寒い温度に
まだ浅い春を
感じながら









蜜柑
( 2016.3.20 )
( 2024.3.30 改 )