野の花が



秋の音を

聴き分けたかのように



次々と咲き始める



ひんやりと吹く乾いた風に

身を任せてみる



いつのまにか

巡る季節



幾つめの秋かなんて

気づかぬふりをして



空を見上げる











蜜柑

( 2018.9.12 )

( 2021.9.17 改 )