とうとう来てしまった
この日が…
入院は14時からとなっていた為
それに向け入院に必要な荷物を詰める

母から送ってもらってた
安産祈願の腹帯と、赤ちゃんが産まれた時に着せてあげてと言われてたおくるみ
使うことのなかった腹帯
あと少しで使う予定だった
そして…
真っ白なおくるみ

"お母さん…これはおっきいよ…"

そう一人呟きながら抱きしめる
ふわふわしてて本当はちょっぴりぶかぶかぐらいが可愛いはずのおくるみ

深呼吸して鞄にそっとしまった…

14時の入院には一人で向かった
心寂しくもあったけど
旦那も仕事の調整が難しく
明日に備えてのことだった

まだ大丈夫
そう言い聞かせながら
病院で入院手続きをし、病棟へと案内された

私は個室希望をしていた
病室に入ると
大部屋じゃなくて良かったと
心底思った

荷物を整理して着替えるとしばらくして
看護師さんが血圧や検温をしに来て
手術までの流れを説明してくれた

担当の看護師さんは優しくて声も穏やかで
いつでも呼んでくださいねって
声をかけてくれる
中絶ってどう思われるんだろうって
やっぱり軽蔑される?とも思っていた

けど、
先生には事情を伺ってます
大変でしたね…お母さんの負担を軽減出来るよう
最後までしっかりサポートさせてください
とも言って頂きました

この判断は仕方がないことだった
母体を守るにも、赤ちゃんの危険を考えるにも
そんな風にも捉えていいようにも聞こえて
担当看護師さんがこの人で安心したのを覚えている

15時ぐらいになったら1回目の前処理で
ラミナリアを入れるとのこと
それまでベッドの上で横になって待つ

始まってしまうんだと…