自宅映画「コンフェッション 友の告白」「妻への家路」 | *hu*のブログ   日々のこと

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映画の感想

見に来てくださっている方々
本当にいつもありがとうございます照れ


今日も観た映画の感想を残します



コンフェッション 友の告白


しんどいお話です

親友3人の友情、子供の頃から温めてきたものが
1つの事件で脆くも崩れ去ります


悪友、悪縁だった友情
そうなる様にしか運命は働かない

絡み絡んで家族や周囲を巻き込む大きな事件に発展してしまう…その事件を構想した本人でさえも


「こんなはずじゃなかった」
関わる全員が思ったはず


意図せず奪ってしまった親友の両親の命


その息子の静かな狂気…

これが本当に怖かった


大事な親友が犯人だと確信したが最後まで友の告白を待つ、しかし本当は許せないほど憎い
友だから余計に



そして冒頭のシーン
これがとてもラストに活きてきます


子供の頃3人で遭難した時の猜疑心
…そうだ昔から疑っていたじゃないか


心が壊れていく様が垣間見えた気がするし




友情とは良心とは
思いやる心とは信頼とは

人の良心は欲に負けるのか



人間ドラマとしてとても面白い
犯罪ドラマとしても面白い


描き方がエグいなぁと思いましたが
さすが韓国映画!こういうのは天下一品ですね


そしてこの題名


この話にすごく幅をもたせてくれている気がします
コンフェッション

いろんな意味にとれますね


最後に
演技派俳優さん達のさすがの表情、見ものです




妻への家路


チャン・イーモウ監督作品
文化大革命により引き裂かれた家族の話

文化大革命が終わり
名誉回復して妻子の元に帰ってきた夫

しかし妻は夫不在の長い月日の間に心を病み
娘も心に傷を負い
いざ帰ってきても妻は夫を認識できなくなっていた


それでもと奮闘する夫婦の愛のストーリーでした





大事に想うという事が丁寧に描かれています


時代が許さなかった事
それによってどうしても人の感情も左右された事
どうしようもなく仕方なかった出来事が

ずっとずっと主人公と家族にのしかかる



思い出してもらおうと奏でるピアノが
とっても切なかった


思い出してもらえず
側にいる苦肉の策として「手紙を読む人」になる


目の前にいる本人ではなく
手紙の中の旦那様とは意思疎通する妻


思い出してもらえなくても側にいるという選択
少し身に覚えのある話で
胸が痛かったんですけどよく噛んで飲み込むと
とても暖かいお話です



さすがチャン・イーモウ監督作品
チェン・ダミオン
コン・リー

この2人の繊細な演技がぐっときます


そして娘の丹丹を演じたチャン・ホエウェン
この子の意志の強さというか
踊り子としての野心とその時代の正義感溢れる様は
魅せられるものがありました



こんなに優しい映画って作れるんだなと
感動しています